「量子ビーム」は、原子や分子のような極めて小さなレベルでモノを<観る・創る・治す・加工する・識(知)る>ことを可能とする最先端の技術です。 様々なモノに照射することで、それはまるで魔法のように、肉眼では見えない微小な世界を私たちに見せてくれるのです。 このページでは、そんな「量子ビーム」とは一体何か、私たちの生活とどのように関わっているのかなどについて紹介します。
量子ビームの「量子」とはそもそも何か、そのビームで何ができるのか、量子ビームを作り出す施設はどこにあるのか、量子ビームの今後などを分かりやすく解説します。
皆さんは、原子や電子はとても小さくて見ることができないと思っていませんか?それが、見えるのです。
大型放射光施設「SPring-8」(読み:おおがたほうしゃこうしせつ「すぷりんぐ えいと」)は、太陽の100億倍にも達するとても明るい「放射光」という光を使って、物質の原子・分子レベルでの形や機能を調べることができる研究施設です。
(4)SPring-8のこれから
図:(左)SPring-8・SACLA全景、(右)SPring-8のキャラクター「ニャン博士」
化学反応では、分子がダイナミックに形を変えていると考えられていますが、どのように変化して起こるのか?これまでは、その変化があまりに速すぎて、誰も見ることができませんでした。それが、SACLAを使うと見えてくるのです。
X線自由電子レーザー施設「SACLA」(読み:えっくすせん じゆうでんしれーざーしせつ「さくら」)は、これまで実現不可能であったとても明るい光「X線自由電子レーザー」を使って、物質の瞬間的な動きや変化の仕組みを原子レベルで解明する研究施設です。
(4)SACLAのこれから
図:(左)SACLAのキャラクター「ピコネコ」、(右)SACLA全景
皆さんは、分厚い鉄の中を壊さずにのぞいたり、磁力を目で見たりすることなんて、できないと思っていませんか?それが、見えるのです。
大強度陽子加速器施設「J-PARC」(読み:だいきょうど ようしかそくきしせつ「じぇいぱーく」)は、中性子、ミュオン、ニュートリノなどのビームを使って、基礎研究から産業応用まで、幅広い研究を行う施設です。
図:(左)J-PARC全景、(右)J-PARCのキャラクター「Pくん」
ここでは量子ビームの訪問に関する情報を紹介します。巨大な実験施設を実際に歩いて回ってみると、世界最先端の科学技術の一端を感じることができますよ。
量子ビームについてテレビで放送されたものや、各量子ビーム施設が紹介されている動画集です。
量子ビームに関係する施設、子ども向けコンテンツ等のリンク集です。
予算、事業、審議会、その他関連会議等の一覧です。
科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子研究推進室