量子ビーム

(4)SACLAのこれから

 SACLAはこれまで植物の光合成メカニズムを明らかにしたり、化学結合に伴う分子の生成過程を世界で初めてX線を用いて直接観測したりといった多くの成果を生みだしており、私たちが向き合う世界規模の課題や謎の解決に貢献してきています。

 今後も幅広い分野でインパクトの大きな成果を生み出すため、SACLA自身の進化は続きます。例えば、産業界によるSACLAの利用も増える中、利用者からの高いニーズに応え、平成28年に成果専有利用制度が開始されました。また、これまでの技術開発により、SACLAは軟X線と硬X線という異なるエネルギー領域のビームの同時利用が可能な世界唯一の施設となり、さらに、複数ビームラインの高出力かつ同時運転が開始されました。

 こうした取組により、SACLAでは更なる利用機会の拡大や成果創出の加速が見込まれています。引き続き、学術利用から産業利用まで幅広い研究分野を支える先端研究開発基盤施設として、利用環境の充実に取り組んでいきます。

SACLAのこれから

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科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子研究推進室

(科学技術・学術政策局研究開発基盤課量子研究推進室)

-- 登録:平成24年02月 --