2026年ミラノ・コルティナ大会、2028年ロサンゼルス大会をはじめとする国際競技大会における日本代表選手のメダル獲得に向けて、様々な選手強化活動を包括的、戦略的に実施していくことが重要となります。このため、平成27年度から各競技団体が行う選手強化活動に必要な経費を配分する「競技力向上事業」を実施しています。
※最下部にPDFでも添付しています。
本事業は、これまで日本オリンピック委員会補助金や日本スポーツ振興センター(JSC)のスポーツ振興基金助成など様々な事業によって支援が行われていた競技団体向け選手強化費について、JSCに資金を一元化し、国において、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)等の関係団体の知見を活用しながら、戦略性をもった強化・配分方針を策定するとともに、JSCが国の方針に基づき、競技団体への選手強化費の配分及び事業評価等を行うことにより、PDCAサイクルを強化することで。従来より効果的な選手強化に取り組んでいます。各競技団体は、選手強化費の配分を受けて、日本代表チームの強化合宿の実施や国際大会への派遣、コーチ・スタッフの設置を行います。
第2期スポーツ基本計画及び 「競技力強化のための今後の支援方針(通称:鈴木プラン)」では、次世代のアスリートの発掘が重要な課題として位置付けられました。このため、平成29 年度より、「競技力向上事業」の一環として、全国の将来性豊かなアスリートを発掘するためのプロジェクト「ジャパン・ライジング・スター・プロジェクト(通称:J-STARプロジェクト)」を実施しています。
本プロジェクトは、スポーツ庁・日本スポーツ協会(JSPO)・日本スポーツ振興センター(JSC)・日本オリンピック委員会(JOC)・日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)が中央競技団体及び地方自治体等と連携して全国各地で発掘プログラムを展開し、競技毎にトップレベルの指導者とともに合宿形式でのトレーニング等を行います。本プロジェクトを通じて、世界で活躍できる有望なアスリートを発掘し、競技団体の強化・育成コースに導きます。
J-STARプロジェクトは、将来オリンピック・パラリンピックをはじめとする国際大会等での活躍を目指す青少年や障がい者の新たな可能性を応援する、世界で輝く未来のトップアスリートを発掘するプログラムです。参加者は、それぞれの体力・運動能力の測定・評価を通じて、自分に適した競技種目と出会い、トップレベルの指導者による合宿等のトレーニングを行います。
独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)は、タレント発掘・育成に携わる関係団体等が連携を生み出し、日本全体として国際舞台で活躍するアスリートを発掘・育成するシステムを構築することを目的としてWPNを設立し、国内外のタレント発掘・育成に関わる情報の共有のほか、各会員が有する施設、人材等をネットワークの中で有効に活用することで、タレント発掘・育成システムの高度化を効果的・効率的に推進します。
メダルの獲得が期待される競技をターゲットとして、多方面から専門的かつ高度な支援を戦略的・包括的に行う「ハイパフォーマンス・サポート事業」を実施しています。具体的には、(1)強化合宿や競技大会における動作分析、ゲーム分析、情報収集、栄養サポート、コンディショニングサポート、心理サポートなど、各分野の専門スタッフによる、スポーツ医・科学、情報等を活用したアスリート支援、(2)オリンピック・パラリンピック競技大会におけるサポート拠点の設置等を行っています。
活躍基盤確立期にメダルの獲得が期待される競技「ターゲットスポーツ」については、「ハイパフォーマンス・サポート事業におけるターゲットスポーツ選定要項」に基づき、選定しています。(下記PDF参照)
スポーツ庁競技スポーツ課