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社会教育士

学ぶ権利を支え、人が変わる瞬間に立ち会える仕事

中川 知子さん

[ 大阪府 ]

貝塚市立中央公民館 職員

中川 知子さん

元保育士。双子出産を機に専業主婦になり、1989年、子育てサークルに参加したことで貝塚子育てネットワークの会と関わり公民館活動が始まった。2002年に公民館嘱託職員になり、2003年に和歌山大学にて社会教育主事講習を修了。貝塚市立浜手地区公民館に9年間務めたのち、現在は貝塚市立中央公民館に会計年度任用職員として勤務し、子育て関係だけでなく、高齢者講座や環境講座も企画。

Q. 中川さんはなぜ公民館職員になったのですか?

  •  もともと20代の頃は保育士をしていましたが、子供の出産を機に専業主婦になりました。そして、子育てサークルに入ったことで、「貝塚子育てネットワーク」と関わり、人生で初めて公民館を利用するようになりました。 子育て当時のわたしは、双子を抱えて、家と公民館とスーパーか公園、この三点移動しかしてなかったんです。家では忙しくってテレビを見ることもしていなかったです。なので、社会との接点を感じるどころか、社会とは無縁のところで生活していると思っていました。当時は日本の総理大臣の名前すら知らず、それぐらい社会と離れたところで子育てばかりをしている生活だったんです。 その私に公民館職員が「あんたらのやっていること(子育てサークル)は社会にとって大事なことなんや!」「あんたらのやっていることは社会教育なんや!」ということを話しかけてきたんです。

  •  「え、なに?私はただ、子供達と公園で遊んだり、公民館で学んだりしているだけなのに、それが社会にとって大事なこと?社会教育?なにそれ?」と。そうやって声をかけていただいたことで、それまでつまらないと思っていた自分の人生に光が差した気がしたんですね。その一言で、すごく自分に自信が持てましたし、そういう人の人生に光を当てられる、公民館職員という仕事に魅力を感じました。機会があったら公民館職員をやってみたいと思っていたところ、2002年に公民館嘱託職員の募集があったので応募して公民館利用者から公民館職員になりました。

公民館の建物写真

Q. もともと子育てがきっかけだったんですね。

  •  そうなんです。自分の子供の子育てから出発して、子育てサークルを始めたんですけど、サークル活動や公民館で学ぶうちに、だんだんと周りが放っておけなくなるんですよね。自分の子供を健やかに育てようと思ったら、自分の周りの子供たちも健やかでなくてはいけない、その親御さんたちもそうだし、地域が、地域ぐるみで子供を育てていかないといけないというようなことに気づきまして、だんだんとこう、「お節介おばさん」、大阪のおばちゃんになっていったというわけです。

  •  そのため、利用者として公民館で活動する傍ら、PTAや地域でも活発に活動するようになりました。

Q. 現在の貝塚市立中央公民館での仕事内容を教えてください。

  •  高齢者の講座である「つるかめ大学」を10年間担当し、高齢者の学習と交流の場づくりをしています。毎週月曜日に、平均年齢77歳くらいのおじいちゃんとおばあちゃんが80人くらい公民館にやってきます。人数がとても多いので、地域ごとにグループを作ってもらって受講者どうしの交流が深まるようにしています。その中で私は、各グループで話し合ったことやニーズを聞き取り、全体の講座を組んでいく役割を担っています。おじいちゃんおばあちゃんたちにとっては、大学に通う疑似体験のような場になっていて、私はずいぶん年下ですが、「先生」と呼ばれることもあります(笑)。 あとは、障害のある方の料理講座である「ふれあい料理」という講座を担当していたり、貝塚子育てネットワークの会という団体の担当をしていて、会員の学習相談であったり、組織の運営についてアドバイスしたりしています。

  •  環境についての講座も2010年から10年間続けていました。環境のことを身近に考える「天然eco生活」という講座をやっていて、SDGsの考え方が出てくる前からやっていたのですが、今考えるとその講座でやっていた全てのことが現在のSDGsにつながっていると思います。最近では、「天然eco生活」の講座だけでなく、つるかめ大学や子育てネットワークの会でもSDGsの勉強会をやりたいという企画が出ていて、来年度一緒に実施する予定です。 また、公民館大会とか公民館まつりの運営も担当しており、色々な年代の方と幅広く関わっています。

交流会の写真

Q. たくさんのご担当があるのですね。講座などを担当する上で意識されていることはありますか?

  •  受講者の方たちが講座に参加することを通して、お互いがお互いを知り合う中で、講座の中だけの閉じる関係性ではなく、私生活の中でもつながれるように意識しています。 今、すごく顕著に出てきたのは、コロナ禍で自粛期間が続く中で、認知症が進む方が何人かいらっしゃって、周りの方がどうやって支えていくのか、声を掛け合っていき、その方がうまく生活できるようにさりげなく見守っていくような人間関係ができるよう、受講者の間に入らせていただいています。

  •  そのため、講座に来ている方だけでなく、講座をしばらく休んでいる方がいたら、なぜ休んでいるのか、講座が面白くないのか、何かそれ以外の事情を抱えているのかなど、来ていない人ほど意識を向けることを心がけています。

Q. なるほど。公民館職員は講座内だけでなく、受講者の講座以外の日常にもすごく意識を向けられているのですね。中川さんは公民館の役割をどのように考えていますか?

  •  「まちづくりはひとづくり」です。これからのまちづくりは、人を育てるということが要になってくると思っています。公民館の学びは人が育つ学びだと思うので、公民館はまちづくりの拠点です。 公民館で人が集い学びあうことは自分のまわりのいろいろなことに気づき、「他人ゴトが自分ゴト」となっていくということです。公民館でボランティア活動が活発になって展開されてきたという実践には、貝塚市の公民館の学びの歴史があったからだと思っています。

  •  公民館に来て、学んで、自分の周りが気になったりとか、そういった市民の良い意味での「おせっかい力」を高めて、「おたがいさま」と言い合える住みやすい街にしていくのが公民館の役割の一つだと思います。 そのために、やっぱり「学び」というのが必要だと考えています。その「学び」というのは机上の学習だけでなく、実践というか、何かを話し合ったりすることをはじめ、人が人とつながる中で、「気づき」を得ていくプロセスそのものだと思っています。

公民館大会の写真

Q. そのような公民館の役割において、公民館職員に求められる能力や専門性はどのようなものだと考えていますか?

  •  公民館職員には、市民のみなさんに「気づき」が得られるような仕掛けづくりが求められていると思います。 講座や事業の学びの中や、公民館大会や公民館まつりといった場では、その本番というよりもむしろ、長期にわたって実行委員会を組んで話し合う場などのプロセスの中で、人は気づき育っていくということを公民館職員は経験を通して知っています。人と人が出会う場をセッティングするとか、いつもとはちがう風景(場面)を公民館で経験してもらうということを仕掛けていき、その人のつながりを少し広げたり、自分の予定とは違うようなわずらわしさも経験してもらう中で、その人に寄り添い、一緒に考え行動していくということでしょうか。人と人が関係性を紡いでいく上では、当然わずらわしいこと、予定通りにいかないことも出てきますが、そのようなプロセスの中にこそ学びがあるのかなと思います。人づくりの場であり、つながりづくり、まちづくりの場である公民館では、発生するわずらわしいことも含め、公民館職員が共に考え、寄り添うというささやかなことを積み重ね、その人の学びを支えています。

  •  そのために、公民館職員自らが学びいろいろな引き出しを用意しておかなくてはいけません。職員の個の資質を磨くと同時に、足りないところは職員全員でカバーするような、チームとしての職員の資質をあげることが大切だと考えています。

市民の皆さんに説明している風景

Q. 中川さんは社会教育主事講習を受講されていますね。受講した理由を教えてください。

  •  公民館職員になってすぐ社会教育主事講習を受けに行くんですが、なぜ社会教育主事講習を受けたかったのかというと、まずは、「社会教育ってなんなの?」というところがすごく根っこにあったからです。公民館職員になったらすぐに講座とか事業をすることになったのですが、この講座事業をなんのためにしているのか、なぜこの社会にとって必要なのかが分からないんですね。講座事業って上手くやろうと思ったら、慣れたらできるようになるのですが、なんかこう、上滑りというか、なんのために必要なのかということがよく分からない。

  •  そして、講座事業を通してなにを伝えているのか、受講者にどうなって欲しいのかというような将来的な姿や願いを問われた時によく答えられない。そのためにもやっぱり自分自身の「学び」というものが必要かなと思いました。

Q. 実際に社会教育主事講習を受けてみて、公民館での実践に役立ちましたか?

  •  講習を受けたからと言って、すぐ講座がうまくなったり、コーディネートができるようになったりということはないのですが、社会教育主事講習の中で、シャワーのように学びを浴びることにこそ意味があると思っています。私は主事講習で初めて社会教育を本格的に学んだので、わからないことの連続でした。約30日間毎日ある講習でシャワーのように新しいことを学んでも、消化しきれないんですよね。でも、それでもいいんです。社会教育主事講習で学んだことが本当に分かってくるのは、その後実践していく中で1年後かもしれない、3年後、5年後かもしれない。でもいずれ、その時に学んだことが本当に腹落ちするんです。今はとにかく学びのシャワーを浴びて、消化しきれなくても、必ず結果はあとからついてきます。 社会教育主事講習の学びの成果は、自分の実践の裏付けができるというか、やっていることに自信を持てるということですかね。社会教育主事講習のような理論を学ぶ本質的な学びと、実践の中での具体的な学び、学習と実践の両輪、2つの「学び」が公民館職員には求められているのかなと思います。

  •  また、社会教育主事講習は、人の学びを支えることを仕事にしている公民館職員に与えられた貴重な学びの機会です。公民館職員であれば、ぜひこの機会を活用して学べる機会を増やしたほうが良いと思っています。 私は社会教育主事講習を受けてみて、大人になってからたっぷり1カ月学べる環境があるというのは本当に素晴らしいと思いました。幾つになっても知らないことを知ることは楽しいですし、「幾つになっても人は変われるよ」「学ぶことは楽しいよ!」と伝えることが公民館職員であると思っています。社会教育主事講習はそれらを体現できる良い機会だと思います。

Q. 中川さん以外の公民館職員の方も社会教育主事講習を受講されているのでしょうか?

  •  貝塚市は市内に3館公民館があり、職員は3館合わせて17名で、正規職員が9名いて、会計年度任用職員が8名です。各館に一人は社会教育主事が配置されるようになっていますし、社会教育主事講習を受講する機会が確保されています。 私は会計年度任用職員ですが、教育委員会で予算化してくれていたので、受講することが出来ました。正規職員の受講が優先されはするのですが、希望者がいない場合は会計年度任用職員でも受講できます。 

  •  社会教育主事講習を受ける際は、交通費であったり、その間公民館での仕事を休まなくてはいけなかったり、教育委員会や職場の理解や予算化は欠かせません。会計年度任用職員に受講の機会が与えられていない市町村も多いですが、貝塚市の会計年度任用職員は公民館で採用されている専門職として、社会教育主事講習を受講済みの職員が多いです。

Q. 貝塚市の公民館が掲げる「地域へ出かける公民館」について、お話を聞かせていただけますか?

  •  貝塚の公民館は昔から、公民館で地域の人が来るのを待つだけでなく、「出前講座」や「移動公民館」として自ら地域へ出掛けることを大切にしてきました。現在も各地域で催される長生会主催の「ふれあい喫茶」などに出かけ、地域の方と交流を持っています。 出かけるのは公民館職員だけではありません。公民館でサークル活動などをしている利用者の方も、学校や高齢者施設、町会に出かけて日頃の活動を披露しています。

  •  でも、利用者の皆さんは始めから地域に出かけることをすんなりと受け入れたわけではありません。「自分の趣味で通っているだけなのに、なぜボランティアのようなことをしなくてはいけないのか」「なぜ公民館から”学んだことを地域に返して”といわれなくてはならないのか」との反発がありました。しかし公民館館長はじめ、職員は、社会教育施設の役割と意義を知ってもらう機会を公民館大会や学習会の中で設け、利用者に理解してもらえる努力をしました。一方で、公民館で救われたという人も多く、「あってよかった公民館」や「私は公民館でこう変わった」のようなテーマで実体験を語ってもらう場面も作りました。時間はかかりましたが、こうした取り組みが少しずつ利用者に浸透し、地域に出かける利用者が増えてきました。

Q. なぜ利用者の方に社会教育施設の役割を理解してもらったり、公民館で活動するだけではなく地域に出たりすることが大切だと考えているのですか?

  •  公民館はまちづくりの拠点だからです。最初は自分の興味や関心ごとで公民館に来られる。楽器を演奏したい、踊りを習いたい、子育ての学習をしたい、など理由はそれぞれです。ここで練習をして地域に演奏に出向いたり、子育て講座を受けることで仲間が増えたり、公民館で活動の領域を広げてもらい、地域の課題や個々の悩みが社会的な課題とつながっているとか、そういうことに気づいてもらいたいという想いがあります。 公民館は社会を映す窓だと思っています。社会とつながっているんだということを市民のみなさんに理解してもらいたいと思って、クラブ活動だけに来ました、という方々の意識を自身の気づきによって変えてもらいたいと思っています。それは「思いやり」や「おせっかい」というキーワードが示すように、自分にもできることからの一歩を踏み出してもらえればということです。そんな人が増えると、町はもっと住みやすくなると思うのです。

  •  例えば、私がいた貝塚子育てネットワークの会では、会員同士で研修会を行うのですが、サークルでは代々、先輩から「子育てで悩んだときは私たち先輩に甘えていいよ。できるようになったら、次の人に返していってね」といわれ、助け合いがこの30年続いているんです。そして、子育てネットワークの会で育った人たちが今度は、PTAや地域に出ていって、地域のキーパーソンとして活躍していくんですね。まさに公民館での学びが地域に返されていくというのを日々、目の当たりにしています。

Q. 公民館の数は全国で年々減っており、公民館からコミュニティーセンターに移行する動きが出てきています。中川さんの考える、公民館ならではの特徴、必要性を教えてください。

  •  公民館は「いつでも 誰でも つどい学べる場」なのです。 貝塚公民館は、1960年代から高齢者や女性の方、1970年代には保育付き講座、1980年代には障害のある方や識字教育へ、現在では不登校や引きこもり、介護者家族などにも公民館の学びを届け広げてきました。いずれも、権利として社会教育を実践してきました。流行りの講座や事業も生活を潤すのに必要です。講座をすると定員以上に集まります。でも生きるための学びは受講者が少なくても必要なのです。そこは公的な学びの場だから実践できるのではないでしょうか。

  •  公民館は社会教育施設であるから、施設の活用に制限があると考える市町村もあるようですが、貝塚では、社会教育施設であるということが、人の学ぶ権利を保障する施設として公民館の存在意義を保障しています。 生きづらさを抱えている人にこそ学びの場が必要であって、そこに学びを届けることに公的な社会教育の役割があると考えます。

パネル紹介

Q. 「学ぶ権利を保障する」というのは社会教育施設だからこその役割ですね。

  •  そう考えています。学ぶ権利の保障の話でいえば、ユネスコ学習権宣言について社会教育主事講習で知ったのですが、何年か前から自分の公民館での仕事と結びついて実感を持ったというか、大事なことを言っていると改めて思いました。

  •  特に今回、コロナで公民館での活動も例年通りにはできなくなる中で、すごく心に響きました。命を守ることって大事だけど、それと同じくらい学ぶことって尊く、生きていく上では欠かせないということを認識しました。

ユネスコ学習権の紹介

Q. 貝塚市の公民館では、コロナ禍でどのような取組をされていたのでしょうか?

  •  学びを止めないために、自宅でも学べるようなコンテンツをFacebookにアップしたり、遊び隊というグループのおじいちゃんおばあちゃんたちが講師になって子供たちに家で自分で作れるおもちゃの作り方を解説した動画を作って発信したりしていました。 また、コロナ禍で人とのつながりが薄れないようにするために、家にいる人たちがどんな気持ちで過ごしているのかということの情報交換や家にいてもつながり続けることが出来たらいいなと思って、ホームページ上でどのように過ごしているのかメールで返信くださいと呼びかけたりしました。メールも反応があったのですが、高齢者の方をはじめあまりメールをされない方もいるので、つるかめ大学の受講者の方など今までつながってきた方たちに、こちらから電話をかけさせてもらったりもしました。どのように過ごしているか、どんなことを工夫して乗り越えているかを聞き取って、それをまたホームページに上げたり、壁新聞を作って公民館に貼ったりして情報集めをしていました。

  •  めっちゃアナログでコミュニケーションをとっていましたね(笑)。

貝塚市のホームページとSNSの紹介
コロナ禍でいかにつながりを持つかの報告

Q. 地域を知る上で中川さんが大切にしていることを教えてください。

  •  貝塚市は3館しか公民館がないので、なかなか地域密着型の公民館というわけにはいかないのですが、うちの公民館職員たちは皆、講座とか事業での関わりだけでなく、よく市民さんと廊下で立ち話をしています。 いろんな話の中から地域課題が見えてきたり、その人が抱えている問題を通して、いろんな社会のことが分かるのではないかなと思っています。

  •  社会教育の世界って「こうしたからこうなりました」というように、すぐに成果が見える世界ではなく、無駄に思えることっていっぱいあると思うのですが、無駄に思えることの中に本音があり、大事なことが隠されているのではないかと思います。そのため、廊下やロビーでの市民さんとの立ち話といった時間も大切にしています。 公民館に何人訪れたかという数値などの量的なことも大切ですが、公民館の職員がどれだけ市民エピソードを持っているのかという質的なことが公民館職員の本当の強みではないかと考えています。

Q. これからの公民館職員に向けて、メッセージをお願いします!

  •  公民館は地域の人が育つ場所であるとともに、職員も共に育つ場であると思っています。職員も共に育つというか、職員が市民さんによって育てられている感じがあります。市民さんと何か一緒に作業して、一緒の目線で物事を考える中で、職員が成長していく、公民館は職員の学びの場でもあるのです。 そして、職員が常々、市民に対して「学びは大事だよ」って伝えることで、自分たちで考えて判断して行動していく人、そういう人が増えていくのではないかなと思っています。そのためには、職員自身が学び続けることが、住民と職員で学び合う関係性を公民館で作っていくことが大切なのではないかと思っています。 この仕事をしていて、学びを通して人が変わる瞬間ってすごく分かるし、日々目の当たりにするんですよね。そういう人の変わる瞬間に立ち会えるというのはこの仕事の喜びです。

  •  私が公民館職員になりたての頃は、講座をきちんとしなくてはいけないとか、講座に何人来たら成功とか、すごく気負ってやっていたのですが、公民館の先輩職員から「講座に誰も来なくても命取られへんやろ!失敗してもいいよ!」と言ってもらってすごく楽になったことを覚えています(笑)。公民館は利用者の方も職員も含め、「大人が失敗できる場所」です。失敗の中にも学びがあります。失敗をしたら、失敗を学びにつなげ、自分の肥やしにしていってください。

中川 知子さんがプレゼンテーションをしている写真

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