見てみよう
顕微鏡(けんびきょう)をのぞいたことはありますか?そこには目では確認(かくにん)できないミクロな世界が広がっていますよね。人類はかつて、その世界を発見し、研究することで、文明を発展(はってん)させてきました。そして、今、また同じテーマに面しています。それがナノテクノロジーです。ナノテクノロジーとは、顕微鏡で見える世界よりもさらに小さい世界の中で物質(ぶっしつ)を研究開発するための技術(ぎじゅつ)なのです。これが進むとモノをつくるための材料開発技術が進歩します。将来(しょうらい)の私たちの生活にもとても関係する分野です。産学官が一体となってナノテクノロジーの研究開発にとりくんでいます。
ナノテクノロジーの“ナノ”とは、ナノメートル(nm)のことです。
1メートルの10億分の1の単位をこう呼(よ)びます。1ミリメートルの1000分の1の1マイクロメートルのさらに1000分の1が1ナノメートルです。
この超微細(ちょうびさい)な世界はもちろん肉眼(にくがん)では判別(はんべつ)できません。
地球の直径を1メートルとすると、1円玉の大きさが1ナノメートルになります。
ナノがいかに小さいかが分かるでしょう