特別支援教育について

1．拠点校及び理解推進地域

○拠点校一覧
芦屋町立芦屋小学校
芦屋町立山鹿小学校
芦屋町立芦屋東小学校
芦屋町立芦屋中学校

○理解推進地域内の学校一覧
芦屋町立緑ヶ丘保育所
学校法人芦屋保育園
学校法人若葉保育所
学校法人山鹿保育所
学校法人愛生幼稚園
学校法人芦屋中央幼稚園

2．拠点校における取組の概要
特別支援教育コーディネーターを中心に研修プログラムを企画運営することができた。また、町内の特別支援教育コーディネーター･特別支援学級担当者会で企画したことを校内の特別支援教育部会で具現化し、教職員の専門性の向上と各拠点校における課題の解決に向かうことができた。
授業のユニバーサルデザイン化を目指し、授業研究会を実施することで教職員のスキルアップを図れた。
個別の支援計画の充実を見据え、外部講師等を招聘し、専門的な指導助言を受けることにより、個々の教育的ニーズに合った指導が充実した。

3．教育委員会における取組の概要
発達障害専門性向上委員会を立ち上げ、芦屋町で今まで行ってきた特別支援教育事業をさらに充実させるための組織の再構築を行うとともに、本事業における成果を上げるための方向性を決定し、事業を推進することができた。拠点校を町内の全小学校（3校）全中学校（1校）とし、理解推進地域を芦屋町全体としたことにより、従来からの特別支援教育連携協議会のさらなるバージョンアップを図った。また町内の2幼稚園･4保育所（園）においても本事業の理解に努めた。教育委員会として早期支援体制整備、校内支援システムの構築、授業実践を核とした教職員の専門性向上、専門家による巡回相談の活用、教職員向けや保護者向けの講演会などに取り組み、町内全体の啓発につなげた。

4．成果と課題の概要
○発達障害に関する知識はもとより、通常学級における特別支援教育の視点が備わってきた。
○巡回相談における専門家からの評価からも教職員のスキルアップが認められる。
○理解推進地域を芦屋町全体としたことにより、町内各関係教職員（幼稚園･保育所も含む）の専門性が向上した。
○合理的配慮に基づいた授業のユニバーサルデザイン化も着実に進んでいる。
○本事業の委託により、町内全体の意識改革が図られた。
○教職員の専門性の向上が早期支援体制整備にもつながっている。
○専門家による指導助言･研修により拠点校内における支援システムが具現化した。
○成果はあったと言えるが、まだ十分だとは言い切れないため、次年度においてさらなる専門性を教職員全員が身につけ、具体的な技術の向上を図る。そのため、先進地域の訪問や国立特別支援教育総合研究所等のセミナーに参加する。
○個別の教育支援計画や個別の指導計画についても児童生徒一人一人の教育的ニーズに応えられるようにさらなる活用を深めていかなければならない。そのためには専門家による指導助言を求めていくこと。活用の仕方について見直すこと。本人や保護者の希望を交えて作成していくこと。その評価についても見直しを図ることなどが必要である。