特別支援教育について

みなかみ町教育委員会成果報告書概要

1.拠点校及び理解推進地域

○拠点校一覧
みなかみ町立桃野小学校

○理解推進地域内の学校一覧
みなかみ町立古馬牧小学校
みなかみ町立月夜野北小学校
みなかみ町立水上小学校
みなかみ町立藤原小学校
みなかみ町立新治小学校
みなかみ町立月夜野中学校
みなかみ町立水上中学校
みなかみ町立藤原中学校
みなかみ町立新治中学校
月夜野幼稚園
月夜野北幼稚園
にいはるこども園
第三保育園
月夜野保育園
水上わかくりこども園

 

2.拠点校における取組の概要
○ケースを通した子ども理解と個別の支援に関する研修会を4回実施し、すべてのクラスのケースについて検討した。
○通級指導教室担当が巡回する形で、町内の4校2園で拠点校と同様のケース会議を延べ16回開催した。これには、教育事務所専門相談員等の参加もお願いした。
○理解推進地域内の特別支援教育担当者や特別支援教育コーディネーターを対象とした研修会を4回実施し、延べ101名が参加した
○スクールカウンセラーを講師として、6年生を対象とした理解教育を実施した。

 

3.教育委員会における取組の概要
○向上検討会議の設置・推進
9月11日にみなかみ町発達障害専門性向上検討会議を実施。本会議の委員は大学教授をはじめ、町事務局担当など18名で構成。本事業の趣旨、町の特別支援教育に関する現状、今後の取組などについて協議、意見交換をした。「(指定後も見据え)継続性がキーワードになっていることは大変よい。」「地域や保護者への普及についてはさらに工夫を」「みなかみ町で実践しているシステムを県下にも今後広めてもらえれば」といったような意見や助言が委員から寄せられた。
○一般の教職員向けの研修会を2回実施し、延べ127名が参加した。
第1回「医学的視点から見た(気になる子)」群馬大学藤平和吉先生
第2回「通常学級における特別支援教育」新潟大学長澤正樹先生
○町教育研究会との共催で、特別支援学級の授業研究会を実施した。
指導助言者筑波大学附属大塚特別支援学級中村晋先生
○先進地視察
10月31日調布市立調和小学校日野市立第二小学校
拠点校担当教諭、通級担当教諭、町教委事務局担当らで視察。実際の授業、学校の施設等参観、見学させていただきながらそれぞれの市、学校の特色ある体制を学んだ。

 

4.成果と課題の概要
○教職員を対象とした研修会では、日程の調整の難しさはあったものの、多くの教職員の参加があった。医療の立場・教育心理の立場からの研修会を設営したが、どちらの研修会でも、個々の子どもたちを観ることの大切さと、特別支援教育を中心とした学校教育の重要性が指摘された。どちらの研修会も参加者からは「参考になった」という声が大きかった。
中核的な教員を対象にした研修会では、「視覚認知」「感覚・運動発達」といったより専門的な内容についての研修会を設けた。また、具体的な小学校・中学校のそれぞれで具体的なケースを取り上げ、ケース会議に参画するといったワークショップ的な研修も取り入れた。これらの研修会が、今後のケース検討会議の充実につながることを期待したい。
次年度に向けて、すべての教職員を対象とした研修会では、より多くの職員が参加できるよう日程調整に配慮したい。また、内容としても今年度とは異なる観点から特別支援教育について考えるきっかけになるような研修会を企画したい。
中核的な教員を対象にした研修会では、「子ども理解」と「ケース会議等のカンファレンスの運営」という2つの側面に関して、より専門的な研修会を開催して欲しいという要望も多い。他機関とも連携しながら、理論的・実践的な研修に取り組めるようしていきたい。

お問合せ先

初等中等教育局特別支援教育課

-- 登録:平成26年10月 --