知的障害のある児童生徒のクリエイティビティを拡大するプログラミング教育実証

  • 学習活動の分類:

    C教育課程内で各教科等とは別に実施するもの

  • 対象学年:

    その他

  • 教材タイプ:

    ビジュアル言語, その他

  • 使用ツール:

    BBC micro:bit, Viscuit
    GoogleChrome

  • 実施主体:

    学校法人日本福祉大学スポーツ科学部 金森研究室

  • 実施都道府県:

    沖縄県

  • 事業区分:

    総務省事業

  • 情報提供者:

    管理者

  • コスト・環境:

    micro:bit、GoogleChrome、micro:bit開発環境、USBケーブル、電池ボックス、スピーカー、micro:bitカート、ダンボール
    デスクトップPC一人1台
    Viscuit、タブレットPC

概要

本事業は、沖縄県の石垣島という日本の最南端・最西端という離島僻地において持続可能なプログラミング教育を円滑に受けられるシステム作りと、知的障害のある児童生徒が創造的なクリエイティブな活動を発揮できるプログラミング教育のモデル化を実証した。
知的障害のある児童生徒が、個々の特性に対応し創造力やクリエイティビティを発揮するツールとしてビジュアルプログラミング言語のViscuitを使用し、またmicro:bitを使って実際に光らせたり音を鳴らしたりする工作や音楽などの創造性を生かせるカリキュラムを実践した。これらを組み合わせることで、多様な障害実態のある子供たちに対して、充実した学びを提供できるように工夫した。
教材としては、Viscuitを使用した絵描き歌を開発した。対象児の描いた石垣島特有の獅子舞の画を元にモデル化し、それを描き順に分解した絵描き歌を作り、Viscuitの操作方法を絵描き歌の歌詞の中に盛り込んだ。
実施にあたっては、実証の主体となる八重山特別支援学校と八重山商工高校の担当教員が参加するTECH! for ISHIGAKIが中心となり、活動内容と実施日程の概略をデザインした。実際の運用や教育的な観点での検討は、金森研究室が中心にオンライン会議により遠隔で協議しながら進めた。
メンターの育成は、八重山商工高校情報技術科の生徒を中心に、放課後等デイサービスのファーストハンドHi、小・中学校教員、特別支援学校教員及び寄宿舎職員、保護者を対象に育成講座を実施した。また、沖縄本島でも石垣島での取り組みを参考にして、特別支援学校の教員などで組織するAT-Okinawaが中心となり、特別支援学校や小学校の教員・放課後等デイサービスの職員を対象としたメンター育成講座を実施した。
実証授業は、八重山特別支援学校の高等部と幼稚部においてプログラミングの授業を行った。その際、事前に授業の補助を担当する教員に対してメンター育成講座を実施した。

参考添付資料

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