特別支援教育について

第3章 地域における一貫した相談・支援のための連携方策

8 個人情報の取扱い
 医療、保健、福祉、教育、労働等の各機関が子どもの情報を共有化するに当たっては、保護者に十分な説明を行った上で理解を得るとともに、個人情報の取扱いには万全を期することが必要です。

 相談・支援のための手帳やファイル、「個別の支援計画」等については、それらの内容に、障害のある子どもにかかわる個人情報が含まれており、また、関係機関や関係者がその情報を共有化しようとするものであることなどから、その策定や活用に当たっては、保護者に対して、それらの策定の意義や活用の目的等について十分な説明を行い、理解を得ることが必要です。
 例えば、学校等の教育機関が中心となって策定する「個別の教育支援計画」の記載内容について、どのような機関と情報を共有化するのか、どのような機関に情報が引き継がれていくのかなどについて十分な説明を行い、保護者に対して理解を得ることが必要です。
 また、個人情報を保有する機関や関係者においては、個人情報が漏えいしたり滅失したりすることのないよう、適切な管理を行うとともに、本来の目的以外の目的に活用したり、知り得た情報の内容を他人に知らせたりすることのないよう、適切な取扱いに万全を期すことが必要です。
 関係機関や関係者においては、個人情報の適切な管理や取扱いが行われるよう、関係者の十分な認識を深めるとともに、保護者の理解を得ながら、事前に保管の方法や期間など、管理や取扱い方法等を決めておくことが大切です。
 関係機関や関係者においては、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律、個人情報の保護に関する法律、各自治体における個人情報保護条例等の規定に基づき、適切な管理や取扱いを行うことが重要です。
 なお、手帳やファイル、「個別の支援計画」等のように文書に記されている個人情報だけでなく、関係者が知り得た全ての個人情報についても、同様に考えることが大切です。

 ここでは、山口県萩市が行っている「萩広域はばたき教育相談会」の申込書における同意書の例を紹介します。

※「萩広域はばたき教育相談会」の申込書における同意書の例

【山口県萩市】

-- 登録:平成21年以前 --