第2章 都道府県・市区町村・学校の取組 特別支援教育アシスタントによる支援 広島県広島市:文部科学省
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特別支援教育について

第2章 都道府県・市区町村・学校の取組 特別支援教育アシスタントによる支援 広島県広島市

概要

 広島市立小・中学校等(以下、「学校」という。)の通常の学級に在籍する児童生徒に対して、肢体不自由のため学校生活の支援・介助を必要とする場合及びLD・ADHD・高機能自閉症等のため担任による指導や校内の指導体制の工夫による対応だけでは指導困難である場合で、本市教育委員会が必要であると認めた時に、特別支援教育アシスタントを配置し、担任の指導のもと学校生活の支援・介助を行っている。

キーワード

 有償ボランティア 通常の学級 特別支援教育アシスタント 専門性の向上 肢体不自由 LD ADHD 高機能自閉症

1.目的

 通常の学級に在籍する肢体不自由、LD・ADHD・高機能自閉症等の児童生徒のうち、車椅子等の使用等により介助を必要とする場合及び専門家チームによる巡回相談を行い、担任による指導や校内の指導体制の工夫による対応だけでは指導困難であり、本市教育委員会が必要であると認めた場合に、特別支援教育アシスタントを配置し、担任の指導のもと、一人一人の教育的ニーズに応じた学校生活等の支援を行う。

2.支援・介助の内容

 特別支援教育アシスタントは、各学校の特別支援教育に関する計画に基づき次に掲げる内容の支援・介助を行っている。

  • (1)階段昇降などの移動・排泄・着替え・食事などの学校生活の支援・介助
  • (2)校外学習における移動などの支援・介助
  • (3)学習活動時における個別指導の補助等の支援
  • (4)生活活動時における個別指導の補助等の支援
  • (5)その他、学校長が特に必要と認めた支援

3.経過

 平成17年度は、学校の通常の学級に在籍する肢体不自由児童生徒に対して小学校40校50人、中学校13校17人、計53校67人の特別支援教育アシスタントの配置を行い、LD等特別な教育的支援を必要とする児童生徒に対して小学校46校46人、中学校17校17人、計63校63人の特別支援教育アシスタントの配置を行った。
 総計としては、116校に対して130人の特別支援教育アシスタントの配置を行ったことになる。
 平成18年度は、更に配置人数を拡大し、肢体不自由児童生徒に対して小学校42校57人、中学校12校18人、計54校75人、LD等の児童生徒に対して小学校45校45人、中学校15校15人、計60校60人、総計としては、114校135人の配置を行っている。

4.募集

 本市の広報誌及びホームページ上に「特別支援教育アシスタント募集案内(有償ボランティア)」を掲載し、広く公募を行った。申し込み方法としては、履歴書を1部送付していただき、書類審査の上、配置予定の学校に紹介し、学校長が面接を行い決定することとした。

5.活動条件

 活動条件は、1時間920円、1日4時間以上の活動に対して、最大4時間分の謝礼金を支給している。交通費の支給はなく、スポーツ安全保険(賠償責任保険付損害保険)に加入することとしている。
 民間のボランティアである特別支援教育アシスタントが児童生徒に対して直接支援するため、アシスタント自身が傷害を受ける可能性がある。しかし、現在ではこれら民間のボランティアの不測の事故等に対し補償できる制度がない。したがって、この保険に加入することにより特別支援教育アシスタントの活動中及び往復時の事故等に対し補償を可能にするためのものである。

6.特別支援教育アシスタントの専門性の向上

 特別支援教育アシスタントの専門性の向上を図ることは、教育的効果の点だけでなく、アシスタント自身の意欲を高める上でも重要である。
 したがって、児童生徒の障害についての理解を深めることや具体的な支援方法を学ぶことを目的として全てのアシスタントを対象とした研修会を毎年行っている。
 研修は2回行い、それぞれ次の内容である。

  • (1)オリエンテーション、概論、LD疑似体験、カウンセリングマインド、ソーシャルスキルトレーニング、行動療法、教育現場からの声、当事者(保護者・本人)の声等
  • (2)スクリーニング、補助教材・支援ツール、教科(国語、算数・数学、英語)の支援、実践的指導法、ロールプレイング等

 更に、指導主事の学校訪問による個別指導等も実施している。

7.配置学校長の声

  • ア アシスタントが、担任と連携を図りながら支援を行うことで、当該児童が教室から飛び出したり席を離れたりすることが少なくなり、学級の雰囲気が落ち着いてきた。
  • イ 当該生徒がイライラした不安定な気持ちになった時には、アシスタントがそばにつき指導していることで、暴力行為がなくなってきた。
  • ウ 友だちとの関係がうまくとれないため、場違いな言動をし、授業を中断させてしまう児童に対してアシスタントが寄り添い支援を行うことにより授業の中断が少なくなってきた。

8.アシスタントの声

  • ア 子どもとの関わりの中から多くのことを学び、よい経験になった。
  • イ 教えることの難しさを知ると同時に教えることのうれしさも知った。
  • ウ アシスタントを経験して教員になる思いを強くした。
  • エ 子どもへの対応の仕方を学ぶ機会を持つことができてよかった。

-- 登録:平成21年以前 --