埼玉県では、平成16年度から「ノーマライゼーションの理念に基づく教育」の推進を図っており、障害のある子とない子が一緒に学ぶ機会を拡大していくための新たな仕組みである「支援籍」の普及を進めている。こうした中で、盲・聾・養護学校の児童生徒が、「支援籍校」である地域の小・中学校で学習活動を行う際には、様々な支援の手が必要となることから、福祉部との連携のもと、県社会福祉協議会に委託する形で、「支援籍」学習を地域で支えるボランティアの育成、活用に取り組んでいる。
ノーマライゼーション 支援籍 ボランティア育成事業 地域で支える
障害のある児童生徒が必要な学習活動を行うために、在籍する学校または学級以外に置く本県独自の学籍である。
例えば、盲・聾・養護学校に在籍する児童生徒が居住地の小・中学校に支援籍を置くことにより、同じ学校のクラスメイトとして一定程度の学習活動を行うことができる。
また、小・中学校の通常の学級に在籍する児童生徒が、特殊学級や盲・聾・養護学校に支援籍を置いて学ぶケースもある。
支援籍を全県に普及させるため、これを支えるボランティア、また、ひいては将来、障害者を地域において支えるボランティアとして活躍する人材育成を図ることを目的として行っている。
平成18年度は、福祉部との部局連携の取組として、埼玉県社会福祉協議会及び28市町の社会福祉協議会の協力により実施している。
車椅子の移動、活動の援助、指示理解・コミュニケーションの援助 等
通学時の付き添い 等
事例的にはまだ決して多いとは言えないが、在籍校の教育体制を補完する形も含め、こうしたボランティアによる支援の輪を広げることにより、支援籍学習の拡大と地域のノーマライゼーションの進展を図っていきたいと考えている。
-- 登録:平成21年以前 --