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特別支援教育

第2章 都道府県・市区町村・学校の取組

特別支援教育ボランティア養成講座 岩手県


概要
 県立の盲・聾・養護学校の資源を生かし、特別支援教育のセンター的機能の一環として、特別支援教育を支えてくれるボランティアを養成する講座を、平成18年度、県内3か所で開催した。
 要請したボランティアは今後、特別な支援を必要とする児童生徒の学校生活の支援に活用するなど、学校と地域が一体となった支援体制の整備を促進する。

キーワード
 ボランティア養成講座 盲・聾・養護学校のセンター的機能 学校生活の支援

1. 特別支援教育ボランティア養成講座の実施について
(1) 事業のねらい
 特別支援教育現場への市民(盲・聾・養護学校の保護者を含む)、大学生、高校生等(資格は問わない)の参加を促すことにより、障害のある幼児児童生徒に対する社会一体となった支援の充実に資する。(基本的に無償で旅費等の支給は現在検討中である。)
 盲・聾・養護学校を市民による特別支援教育に関する理解・啓発の場として活用することにより、盲・聾・養護学校における開かれた学校づくりと専門性の向上を一層促進する。

(2) 講座の開催方法及び内容
1 開催地域及び事業推進校
平成18年度は、盛岡市、花巻市、一関市の3地域で開催することとして、松園養護学校(盛岡市)、花巻養護学校(花巻市)、一関養護学校(一関市)の3校を、事業推進校として指定した。事業推進校は、周囲の盲・聾・養護学校や地域の社会資源の協力を得ながらボランティア養成講座を開催する。
2 開催方法・内容等
 開催する講座は年間8回(1回2時間程度)の講座を開催した。
 対象者は一般市民(盲・聾・養護学校の保護者を含む)の他、大学生・高校生等を対象とし、平成18年度内に、3地域を合わせて20名程度のボランティア養成を目標とした。
 講座の内容
 各推進校において、以下の内容などについて講義や演習等のカリキュラムを工夫する。
様々な障害の理解(LD・ADHD等を含む)
学校における教育活動の実際
障害の特性に応じた支援の実際
教育現場におけるボランティアとしての心構え
 外部講師の活用
 講座の講師は推進校及び周辺の盲・聾・養護学校教員が務めることとするが、可能な限り県外からの講師も含む外部講師の招聘を行い、盲・聾・養護学校の教職員にとっても有効な研修の機会とするよう工夫する。
3 特別支援教育ボランティアの認証と活用
 年間6回以上の講座を受講した受講者を特別支援教育ボランティアに認証する。
 認証された特別支援教育ボランティアについては、盲・聾・養護学校における行事や授業支援のほか、小・中学校等における障害のある児童生徒等の学習活動の支援への積極的な参加を促す。

(3) その他(県教育委員会の役割)
各推進校との連携の下、各地域及び周辺の大学・高校等に対する事業の周知を行う。
事業担当者による会議を招集し、各校による連携及び取組内容の調整を図る。
養成後の特別支援教育ボランティア名簿を作成し、各学校による活用を促す。

2. 取組の状況
(1) 参加の状況
 3地域の各講座とも地域の方々の関心が高く、毎回、少ない会場でも10名弱、講座の内容によっては30名を超える参加者があった講座もある。6回以上の講座を受講し認証を受けた方の数は合計42名(一般:29、学生:13)となった。

(2) 講座の実施内容
 以下は3地域のうち、盛岡地区で行われたボランティア養成講座のカリキュラムである。
日時 場所 講座内容
1
7月24日(月曜日) 松園養護学校 開講式、校長講話
2
7月26日(水曜日) 松園養護学校 スウェーデンの福祉事情
3
8月17日(木曜日) 松園養護学校 講演「軽度発達障害児への理解と支援-医療の立場から」
4
10月3日(火曜日) 盲学校 視覚障害児の支援の実際-授業見学、ワークショップ「視覚障害児の調理活動」
5
10月30日(月曜日) 盛岡聾学校 聴覚障害児の支援の実際-授業見学等
6
11月9日(木曜日) 盛岡養護学校 肢体不自由児の支援の実際-授業見学、授業体験
7
11月20日(月曜日) みたけ養護学校 知的障害児の支援の実際-授業見学
8
11月22日(水曜日) 盛岡高等養護学校 障害のある生徒の就労支援について-授業見学
9
12月14日(木曜日) 松園養護学校
ことりさわ学園
授業体験(大掃除)、 講話「これからのボランティア活動について」
10 12月25日(月曜日) 松園養護学校 語る会「ボランティア活動について語ろう」
修了式
 この他の地域では、県外の大学教授、地域の小学校の担当教諭、ボランティア団体の代表等を講師に迎えた講座も展開してきた。
 参加者は皆積極的に受講し、自分がボランティアとして活動する場面を想定して、具体的に子どもたちと関わる機会のある内容を求める声が多かった。

3. 課題と今後の方向性
 今後、認証を受けたボランティアの登録作業と具体的活用についての作業が残されている。
 今年度よりの取組であるので、手探りで進めてきた面も多く、今後、講座を実施してきた事業推進校から具体的な反省点を提示してもらい、県内各盲・聾・養護学校の担当者間で協議し、目的の達成に向けた更なる展開を目指す予定である。

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