特別支援教育について

平成20年度「PT、OT、ST等の外部専門家を活用した指導方法等の改善に関する実践研究事業」の研究概要 長野県

都道府県 長野県

1.指定地域・指定校

地域名 学校名 障害種 幼児児童生徒数
幼稚部 小学部 中学部 高等部 重複部
中信地区 長野県松本養護学校 知的障害(肢体不自由重複) 70人(7人) 59人(8人) 92人(6人) 18人(18人) 239人(39人)
長野県安曇養護学校 知的障害(肢体不自由重複) 56人(12人) 44人(12人) 55人(8人) 155人(32人)

2.研究概要

研究テーマ

 「PT、OT、ST等の外部専門家と連携した自立活動等の学習支援の改善」

研究の概要

 長野県では、特別支援学校への転換に当たり、これまで培われてきた障害種別の教育水準や教員の専門性が向上維持できるよう、教員の確保、自立活動を中心とした研修、学校間の連携、外部の専門家の活用等に取り組んでいる。
 自立活動については、昨年度までに県下の特別支援学校4校に6名の自立活動専任教諭を配置し、今年度は更に6校に6名を配置し、児童生徒の障害の重度・重複化、多様化への対応を図っている。
 このように自立活動専任教諭の配置が進んできている中、各校からは担任者の情報交流会やスキルアップ研修等に対する要望が高まっている。また、自立活動の具体的な指導に当たっては医学・心理学等の視点による専門的な知識・技術が一層必要となってきており、外部専門家の参画による指導の改善や校内研修の開催による専門知識・技術の修得が求められている。

 そこで、研究内容として以下の2点挙げる。

研究内容
  1. 教員と外部専門家の連携・協力による自立活動指導研究
    • (1)自立活動学習支援連携計画(仮称)評価表の開発・作成
    • (2)計画作成と評価及び教材・教具の工夫・改善
  2. 自立活動指導研究を核とした特別支援学校自立活動専任教諭間の連携システム構築

 また、研究を推進する具体的な方策として、以下3点を挙げる。

研究計画
  1. 推進会議の設置:長野県自立活動学習支援連携協議会(仮称)
     医師、大学教授、障害者総合支援センター療育コーディネーター、PT、ST、OT等外部専門家を含む支援のための連携協議会を設置し、研究を推進する。
    • (1)連携システム構築に当たっての課題を明確にする。
    • (2)県外先進地域の視察研修
  2. 教員と外部専門家の連携・協力による指導
    • (1)自立活動学習支援連携計画(仮称)の評価表(案)の開発・作成
      • 事例による指導内容と評価方法の校内検討会
      • スーパーヴァイザー(大学教授)による実践校巡回指導
  3. 校内研修による専門性の向上
    • (1)自立活動校内研修会の開催
    • (2)医療機関訓練参観等研修の実施
    • (3)自立活動専任教諭(担当者)会の開催

(初等中等教育局特別支援教育課)

-- 登録:平成21年以前 --