筋肉増強剤アナボリックステロイドは、心疾患、肝機能障害、性機能障害、倦怠感、ムーンフェイス、女性化乳房、ニキビ、抜け毛などの副作用が報告されており、やめた後も後遺症による悪影響があります。
日本では、筋肉増強目的で薬事承認されている医薬品はありません。インターネット等を通じて筋肉増強剤を個人輸入する場合、副作用に加えて、偽造品・不良品による健康被害のリスクもあります。
筋肉増強を目的として薬剤を処方している医療機関もありますが、これらの機関のウェブサイト等は、薬物使用による効果を強調し、副作用に関する説明が不十分であることも多く、専門家からも危険性が指摘されています。
筋肉増強剤を含めた安易な医薬品不適切使用は、危険かつ、スポーツの価値及び自身の可能性を根底から否定する行為です。違法薬物(危険ドラッグ等)の使用と同様に絶対にやめましょう。
令和6年7月9日の「スポーツにおける医薬品の不適切使用の防止に関する共同宣言調印式」において、武井壮さんと谷本道哉さんをゲストにお迎えし、筋肉増強剤の乱用防止をテーマにトークセッションを行いました。最近、一般の筋トレ愛好家でもドーピングの禁止物質を含むような筋肉増強剤を簡単に使えてしまう状況の問題点、それぞれの見解、そして今後必要な取組等について熱い議論を交わしました。
トークセッションの様子はダイジェスト版をスポーツ庁YouTube等で後日配信予定です。お楽しみに!