スポーツ庁では女性のスポーツ参加を応援しています!
女性には、体の変化にともなうそれぞれの年代に特有の健康課題がありますが、
こうした健康課題の中には、適度な運動習慣を身に付けることで予防できるものもあります。
生涯にわたって健康に過ごすために、女性特有の健康課題を知り、生活の中にスポーツを取り入れましょう。
日常生活シーンの中で「楽しく」「手軽に」「家族と一緒に」取り組めるプログラムを紹介します。
1.スポーツのイメージの拡大
スポーツとは勝敗や記録の優劣など本格的な競技だけでなく、歩く・ダンスなど楽しく体を動かすことも含まれるということを広める。
2.学生など若い世代へのアプローチ
「楽しさ」から自然と体が動き、仲間と一緒に楽しめるスポーツやエクササイズを広く発信する。
3.働き盛り・子育て世代へのアプローチ
スポーツをしたくても「時間に余裕がない人」は、日常生活の中の「すきま時間」に無理なく取り入れられるスポーツやエクササイズを広く発信する。
スポーツ庁では、一人でも多くの人がスポーツに親しみ、健康で活力のある社会の実現を目指して、様々な取組を実施しています。
その中で、特に10 代から40 代の女性のスポーツ実施率が男性と比べて低くなっている状況に着目し、スポーツ庁では注力して取り組むべき課題の一つとして、これまでにアンケート調査やワークショップを通じて、学生・就労者・子育て中など、様々な属性の女性の声を集め、分析しました。
スポーツをしていない、あまりしていない女性の「運動・スポーツを実施できなかった理由」
1位 面倒くさいから
2位 仕事や家事が忙しいから
出典:「> 平成29年度スポーツを通じた女性の活躍促進のための現状把握調査報告書」より
散歩や階段昇降など日常生活の中で手軽に行えることや、楽しく体を動かすこともスポーツであるというイメージを拡大するアプローチが必要です。
若年期は中高年齢と比較してまだ健康課題が顕在化していないため、スポーツをしなかった理由に「面倒くさい」「特に理由はない」などが多い傾向にあります。
また「食べない・運動しない」低エネルギー回転型の生活習慣による「痩せ」た女性は、骨や筋肉の「質」が低下し、そのことによって転倒による骨折や将来的な骨粗鬆症などの健康リスクを引き起こす可能性が高まります。また、BMIの低い(痩せている)人は、BMIの高い人と同じくらい糖尿病の発症リスクが高いこともあまり知られていません。
運動不足を自覚しており、スポーツをしたいと思っていても仕事や家事が忙しく「時間に余裕がない」という声が多く聞かれました。
また、スポーツをしていない人ほど、「スポーツ」を「まとまった時間が必要なトレーニングや競技」と限定的に捉える傾向にありました。
この世代の女性には、日常の生活シーンの中で気軽にできる運動も「スポーツ」であり、効果があることの理解促進が必要なこと、また「すき間時間」や「ながら」でできる運動の具体的な事例や情報があると、取り組みやすいことがわかりました。
10代は一生分の骨量を蓄える時期で、骨量は20歳前後でピークを迎え、加齢とともに減少していきます(成人になってから取り戻すことは困難)。この時期に、過度なダイエットにより、栄養やホルモンが不足すると骨密度が低くなり、若い時から骨粗鬆症になってしまうリスクが高まります。
骨粗鬆症を防ぐためには、骨と骨をつなぐ筋肉を大きくすることで、骨に対して力学的ストレス(負荷)をかけることが重要です。特に20歳前後までに、筋力向上をはかり骨密度を上げることで、将来的な骨量低下や骨折予防にも効果が期待できます。
また、20歳前後の体力レベルが低いと死亡率が上昇する、20歳前後の全身持久力が高いと糖尿病発症リスクは低減するなど、20歳前後までの運動不足による体力低下は、その時点では問題が無くても、将来的な健康問題を引き起こす可能性があります。
筋肉などの除脂肪量の低下は基礎代謝量(安静な状態の時に生命維持のために消費される必要最小限のエネルギー代謝量。)の低下にもつながります。除脂肪量は加齢とともに減少するので、若いうちから筋力の維持に努めることが健康的に痩せることにも効果的とされています。
出典:「> 平成30年度女性のスポーツ参加促進事業報告書」より
楽しさから思わず体が動き出す!みんなで踊ってSNS等で発信しよう!
スポーツをするために着替えるのは面倒くさいし、スポーツができる場所に行くのも面倒くさいし、スポーツをする準備や終わった後に化粧を直すのも面倒くさいし、、、というあなたへ!
家でも、学校でも、職場でも!?友達と、家族と、一人でも!?
約1分間の楽しいダンスです。
スポーツ庁オリジナルダンス「Like a Parade」
振付:akane 作詞・作曲:雪村シュウヘイ
※画像をクリックすると動画が始まります。
※スポーツ庁「You Tube」チャンネルへリンク
自分だけのMyスポーツプログラムを作成しよう!
「手軽にできるスポーツの勧め~忙しい女性の方にむけて~」では、思春期・若年期の「食べない、運動しない、痩せている低エネルギー回転型の筋力不足と骨量低下」や、妊娠・出産期の「コンチネンス(尿漏れなどの排泄障害)」、更年期・高齢期の「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」「フレイル(加齢に伴う虚弱)、サルコペニア(加齢や疾患による身体機能の低下)」等を説明しています。
※画像をクリックするとPDFが開きます。
これらの健康課題の予防・解決のために、「手軽にできる!ながらでできる!?スポーツメニュー」を紹介します。
仕事や家事のすきま時間や「ながら」で手軽にできて、しかもおうち時間に家族と楽しみながらできるメニューです。
イラストは武蔵野美術大学の学生の方が制作してくださいました!
かわいいイラストのスポーツメニューを組み合わせて、自分だけのMyスポーツプログラムを作成し、毎日の生活の中に取り入れましょう!
※画像をクリックするとPDFが開きます。
イラストを制作した武蔵野美術大学の学生と室伏長官の意見交換会の模様
スポーツをするとどんないいことがあるの?
女性のスポーツと体の健康について、参考になる資料やページを集めました。
スポーツを始めるきっかけに!スポーツをもっと楽しむために!ぜひ活用してください。
※スポーツ庁「YouTube」チャンネルにリンク
※画像をクリックすると、スポーツ庁の各ページに移動します。
※画像をクリックするとDEPORTARE~スポーツを通じた女性の活躍促進ページ~に移動します。
その他にも、女性のみなさんに特に注目してもらいたいページを以下に掲載しています。
※スポーツ庁DEPORTAREにリンクします。
※画像をクリックするとPDFが開きます。
アスリート(スポーツをしている方)は、こちらも参考にしてください。
スポーツを通じた女性の活躍促進のための現状把握調査報告書(平成29年度)
平成30年度女性スポーツ推進事業(女性のスポーツ参加促進事業) 報告書
令和元年度女性スポーツ推進事業(女性のスポーツ参加促進事業)報告書(PDF:1,299KB)
令和5年度女性スポーツ推進事業(女性のスポーツ参加促進事業)報告書
スポーツ庁健康スポーツ課