ブロックを組み合わせて47都道府県を見つけよう

学習活動の概要

単元や題材などの目標

 コンピュータのプログラムを活用し、都道府県の地理的環境や自然条件、面積、人口や特産物などの特色を組み合わせて都道府県を特定する活動を通して、47 都道府県の名称と位置を理解する。 

単元や題材などの学習内容

 本小単元は、第4学年の2内容の(1)アの「(ア) 自分たちの県の地理的環境の概要を理解すること。また,47 都道府県の名称と位置を理解すること。」を踏まえ、単元「都道府県の様子」の中で、その内容を構成したものである。

 ここでは、地図帳などを活用して、地図上で各都道府県の名称や位置を調べて確認したり、白地図上に書き記したりする活動を通して、我が国が 47 都道府県で構成されていることや 47 都道府県の名称と位置を理解することが求められている。なお、47 都道府県の名称と位置の理解については、「第3指導計画の作成と内容の取扱い」の1(3)にお いて、「我が国の 47 都道府県の名称と位置,世界の大陸と主な海洋の名称と位置については,学習内容と関連付 けながら,その都度,地図帳や地球儀などを使って確認するなどして,小学校卒業までに身に付け活用できるように工夫して指導すること。」と示している。このため、本小単元で 47 都道府県の名称と位置全てを理解することを求めている わけではなく、児童が、他の単元でも繰り返し扱う中で、小学校卒業時までに身に付け活用できるようにすることが大切 である。 

プログラミング体験の関連

 本小単元では、Scratch のプログラムを中心の教材としながらも、地図帳や白地図を同時に活用しながら学習を進め ていく。使用するプログラムは、47 都道府県の特徴が記されたブロックを組み合わせることにより、組み合わせたブロックに 記された特徴に合致した都道府県の名称と位置を示すよう、「Scratch」で作成されたものである。 

 特徴が記されたブロックを組み合わせることは、特徴の組合せを見付けることであり、特徴という条件によりふるいをかけ、 その条件に合致する都道府県を1つに特定する学習である。同時に、児童は、地図帳を活用し、特徴を探し、試行錯誤しながら特徴を組合せ(=条件設定を行い)、都道府県を特定する。こうした活動により、児童は、都道府県の特徴とともに名称と位置を理解していく。条件設定は、ブロックを組み合わせることで簡単にできる。何度も何度も繰り返し 取り組むことができたり、足りない条件(特徴)を地図帳から探したりすることで、単に地図上で理解することよりも思考 を伴った学習活動になることが期待できる。特徴を組み合わせて(=条件設定をして)都道府県を特定する活動を簡 単な操作で可能にすることは、このプログラムの利点と言える。また、児童が地図帳を活用せざるを得ない状況にすること も利点でもある。児童も楽しく操作しながら思考でき、理解につながることが期待できる。

 本小単元で活用したプログラムは、児童が条件設定しながら 47 都道府県の名称と位置を理解していくように活用で きるものである。このプログラムは、第5学年では、産業や国土の学習を通して獲得できる都道府県の特徴を、第6学 年では、歴史の学習を通して獲得した歴史的事象や文化遺産などを、それぞれ条件として追加して活用することができ る。また、地図や条件を変えれば、第5学年で世界の国々を扱う際にも、中学校地理的分野においても、活用すること ができる。このため、小学校第4学年以降も、地図や条件を変えて、継続的に活用していくことも考えられる。

 

Scratch2.0用ファイルのダウンロード

Scratchのバージョンアップに伴い、オンライン上のプロジェクトファイルがバージョン3.0用(拡張子が.sb3)になっています。

旧バージョン(拡張子が.sb2)のファイルが必要な方は、下記のリンク先をダウンロード保存してください。

 

ブロックを組み合わせて47都道府県を見つけよう sb2ファイル

 

参考添付資料

実施事例の詳細(PDF)

関連教材情報