平成22年度通級による指導実施状況調査結果について(別紙2)
1.調査期日
平成22年5月1日
2.調査対象
公立の小学校・中学校及び中等教育学校の前期課程を対象として実施。
3.調査項目
- 通級による指導を受けている児童生徒数
- 指導時間別児童生徒数
- 通級形態別児童生徒数
- 担当教員数
- 設置学校数
- 障害種別児童生徒数
4.調査結果の概要
(1)通級による指導を受けている児童生徒数(調査結果(1)参照)
- 全体として増加の傾向が続いている。(平成22年度:小学校5,685名増、中学校931名増)小学校、中学校ともに増加数は過去最大。
- すべての障害種別で通級による指導を受けている児童生徒が増加している。平成21年度に比べ主に増加している障害種は、言語障害で676名増、自閉症で1,084名増、情緒障害で1,027名増、学習障害(LD)で1,929名増、注意欠陥多動性障害(ADHD)で1,785名増となっている。
(2)指導時間別児童生徒数(調査結果(2)参照)
全体では週1単位時間が48.6%、週2単位時間が32.8%であり、この2つが全体の81.4%を占めている。
(3)通級形態別児童生徒数(調査結果(3)参照)
- 通級形態別に比較すると、自校通級が42.1%、他校通級が53.8%、巡回指導が4.1%になっている。
- .障害種別により、自校通級と他校通級の児童生徒の割合は異なっており、学習障害(LD)、注意欠陥性多動性障害(ADHD)及び肢体不自由の児童生徒では他の障害種別と異なり、自校通級の方が多くなっている。
(4)担当教員数(調査結果(4)参照)
- .過去3年間で担当教員数は25.2%(20年度4,085名、21年度4,381名、22年度5,114名)増加している。
- 担当教員一人当たりの担当児童生徒数は、平均すると12名程度であり、昨年度と同様である。
- 複数障害種別を担当している教員の割合は、全体の約58.6%(平成21年度54.6%)で、昨年度より4%増加している。
(5)設置学校数(調査結果(5)参照)
過去3年間で設置学校数は約28.6%(20年度2,263校、21年度2,440校、22年度2,910校)増加している。平成22年度は公立小・中学校の9.2%の学校で通級による指導が行われている(平成21年度7.6%)。
(6)障害種別、通級形態別児童生徒数(調査結果(6)参照)
- 障害種別に割合を見ると、言語障害が51.2%、自閉症が15.1%、情緒障害が9.5%、学習障害が11.0%、注意欠陥多動性障害が9.6%、難聴とその他の障害が3.7%となっている。
- 通級形態別に割合を見ると、他校通級が53.8%、自校通級が42.1%、巡回指導が4.1%となっている。
調査結果
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