特別支援教育について

第2章 都道府県・市区町村・学校の取組 学生手作り!広報アニメーション 宮城県

概要

 宮城県では、特別支援教育に対する県民の理解促進を図ることを目的として、将来、特別支援教育の教員を目指す学生やアニメーション制作に興味をもつ学生がボランティアで、その若い感性を活かしながら、初めて手作りの特別支援教育の広報アニメーションを作成した。

キーワード

 県民の理解促進 手作り アニメーション

1.事業内容

  • 障害のない子どもたちやその保護者をはじめ広く県民に対し、アニメーションで分かりやすくホームページで紹介しながら、特別支援教育への理解を定期的・継続的に発信していくことを目的とする。
  • 県内の特別支援教育を学ぶ学生の協力を得ながら、養護学校や学習システム整備モデル事業実施校等と協力・連携を図り、それぞれの学校を視察し、成果や意義を紹介するアニメーションをパーソナルコンピューターで制作する。
  • 連載したアニメーションを編集・収録し、各学校及び関係機関に配付し、研修会等での活用を図る。

2.取組に当たって

(1)アニメーションの制作概要

  • 宮城教育大学 学生ボランティア(アニメーション制作スタッフ):6人
     内訳 (養護学校教育専攻4年生4人・英語教育専攻4年生1人・美術教育専攻3年生1人)
  • 養護学校や学習システム整備モデル実施校等と協力・連携し、取材後に、パーソナルコンピューターを活用して、1話3分以内程度のアニメーションを制作する。
  • 年間2~3話のアニメーションを制作する。
     ※ 制作費用は県費による。スタッフ学生には交通費のみ支給している。
    【年間スケジュール】
    • 5月から10月の期間で、養護学校等を訪問取材し、アニメーションを制作する。
    • 11月以降、制作したアニメーションを定期的にホームページに連載する。
    • 年度末にアニメーションを編集し、各学校及び関係機関へ配付する。

(2)アニメーションの作成の指導助言等

  • 宮城教育大学障害児教育担当教授
  • 宮城県教育庁障害児教育室指導主事等
  • 宮城県教育研修センター情報教育班指導主事

3.取組による成果と課題

 「共に学ぶ第1話」 【障害児教育フォーラム参加者のアニメーション視聴後の感想】

-善司くんの1日-
図 -善司くんの1日-

感想文抜粋(○:成果 ●:課題)

  • ○ 台詞のない映像というのが画期的でおもしろかったです。広報していく上での大切な資料となっていくと思います。小・中学校の道徳等でも生かせる資料ではないかと思いました。
  • ○ 私も大学生なので、同じ大学生として尊敬します。私も自分のできることを考えて、行動に移していけたらと思いました。
  • ● 肢体不自由児がモデルで分かりやすかったが、知的障害、情緒障害児を主人公にした場合のアニメーションだとどうなるのかということも考えながら拝見しました。
  • ● 未就学児、小学校低学年児に今回のアニメーションを鑑賞してもらう際には、配慮が必要ではないでしょうか。

【10月28日:「障害児教育フォーラム」にて第1話披露】

アニメーション制作エピソード

  • いざ、学校取材!
     早朝、6時県庁前。全員集合。
  • 「共に学ぶ第1話」-善司くんの1日-のストーリーの吟味
    • 視聴者ターゲットは小学生(中・高学年)
    • 「共に学ぶ教育」の理解推進を図るために「分かりやすさ」からスタート。
    • 第1話「肢体不自由」から第2話「視覚障害」から第3話「知的障害」(予定)
  • 大学生は忙しいのです!・・・・感謝!
     アニメーション制作スタッフは4年生が中心。授業の外に演習や教育実習、教員採用試験等があり、制作スケジュールの調整が難しい。
  • こだわりのアニメーションが遂に完成!
     30秒間のアニメーションの制作依頼に対して、スタッフの熱意で3分間に延長!

<アクセス方法>
 宮城県教育庁障害児教育室ホームページ(※宮城県教育庁特別支援教育室へリンク)からアクセスして下さい。ただし、フラッシュプレイヤーが必要です。障害児教育広報啓発アニメーション「共に学ぶ第1話」をインターネット配信しています。

-- 登録:平成21年以前 --