○調査日時:平成23年11月15日(火曜日)
○視察した授業:朝鮮語(高級1)、世界史(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「主体的海外僑胞運動の先駆者」(「現代朝鮮歴史」109頁)
・90年代における在日朝鮮人の愛国愛族運動について、海外の同胞との連携にも触れながら授業を進めた。
・チマ・チョゴリを題材に、日本で民族の文化を守ることの難しさと意味について。
・ウリ民族フォーラムのビデオを鑑賞し、拉致問題について考える。
○調査日時:平成23年11月28日(月曜日)
○視察した授業:社会(高級1)、数学(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「主体的海外僑胞運動の先駆者」(「現代朝鮮歴史」109頁)
・「1991年問題」として、「特別永住者」としての在留が認められるようになったこと。1952年のサンフランシスコ講和条約以降の経緯や在日の「3世問題」などについて解説。
・日本について特に悪く言う様子はなかった。
○調査日時:平成23年11月16日(水曜日)
○視察した授業:社会(高級2)、理科(高級3)、英語(高級3)、朝鮮語(高級3)、日本語(高級3)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「6・15北南共同宣言」(「現代朝鮮歴史」138頁)
・2000年6月15日の「6・15北南共同宣言」について、成立までの背景と経過、共同宣言の内容について。
・金正日将軍と金大中元大統領の会談についてビデオ(韓国MBC放送)を鑑賞。
○調査日時:平成23年11月10日(木曜日)
○視察した授業:英語(高級1)、数学(高級2)、化学(高級2)、社会(高級3)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「主体的海外僑胞運動の先駆者」(「現代朝鮮歴史」109頁)
・1990年代後半以降、在日同胞運動の推進に関する日本の人々との新たな連帯が深まっている。JRの通学定期の適用を求める等、条件改善を巡る運動では、在日同胞と日本人が協力・連帯して運動を行ってきている。通学定期の適用に関して、川崎市では2,500名の署名が集まったが、その8割は日本人であった。
・阪神・淡路大震災では、地域の在日同胞が学校の校舎を日本人の被災者にも避難所として開放した。共和国から送られた被災者支援金(当初100万ドル、後に20万ドル追加)は朝鮮人、日本人の区別なく被災者のために使われた。
・授業中に教科書を見ることはほとんどなく、教師の解説を中心に授業が進められていた。
○調査日時:平成23年11月17日(木曜日)
○視察した授業:現代朝鮮歴史(高級2)、国語(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「『苦難の行軍』と社会主義強行軍」(「現代朝鮮歴史」86頁)
・1990年代半ば以降は「苦難の行軍」と呼ばれるように、朝鮮全体が深刻な電力不足と食糧難の問題に苦しんだ時代であった。
・電力不足や食糧難を克服するため、新たに発電所を作るとともに、高速道路を建設するなどインフラを整備。食料の生産性を高める活動も行った。
・これにより、「強盛大国」の土台を作り上げることができた。このような活動の原動力となったのが、若い人々である。若い人たちの力によって苦難から脱することができたことを忘れてはならない。
○調査日時:平成23年11月25日(金曜日)
○視察した授業:体育(高級1・女子)、音楽(高級1・男子)、日本語(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「反米自主・民主化のための南朝鮮人民の闘争」(「現代朝鮮歴史」
96頁)
・李承晩からの歴代韓国大統領を挙げた後、廬泰愚や金泳三の時代の韓国内の政治状況について解説。「文民政府」や「民族優先主義」といったキーワードが示された。
・韓国内の政治状況が中心で、日本・米国と北朝鮮との関係等については特に触れていなかった様子。
○調査日時:平成23年11月15日(火曜日)
○視察した授業:理科(高級1)、世界史(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「民族自主・民主化のための闘争」(「現代朝鮮歴史」104頁)
・金大中の太陽政策など、2000年前後の韓国の状況について。
・日韓サッカーワールドカップや韓国ドラマの話題を挟むなど、終始柔らかい雰囲気で授業が進められた。
○調査日時:平成23年11月14日(月曜日)
○視察した授業:社会(高級1)、選択英語(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「主体的海外僑胞運動の先駆者」(「現代朝鮮歴史」112頁~113頁)
・阪神・淡路大震災について。関東大震災では、デマにより朝鮮人が殺されたが、阪神・淡路ではどうだったかとの教師の問いに、生徒が「ありませんでした。」と答える場面もあった。
・教師は、阪神・淡路大震災では、在日朝鮮人と日本人が助け合ったと解説。東日本大震災にも触れ、悲しい出来事であったこと、やはり助け合いがあったことなどを述べた。
○調査日時:平成23年11月21日(月曜日)
○視察した授業:日本語(高級1)、数学(高級2)、現代朝鮮歴史(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「主体的海外僑胞運動の先駆者」(「現代朝鮮歴史」109頁)
・在日朝鮮人の在留資格をめぐる運動の成果として、特別永住資格や指紋押印制度の廃止などがあったことについて解説。
・教師と生徒が教材を音読。在留資格をめぐる運動の成果等については、黒板に板書していた。
○調査日時:平成23年11月22日(火曜日)
○視察した授業:数学(高級1)、世界史(高級2)、化学(高級2)、現代朝鮮歴史(高級3)
○現代朝鮮歴史(高級3)の内容:
・単元「歴史的所管」(「現代朝鮮歴史」116頁)
・総連結成40周年の際に、金正日将軍から在日朝鮮人宛に送られた書簡について。教科書を参照しながらその内容について解説。
・書簡で示された課題を実践するためにどのような運動が行われたか、1996年を「教育の年」に定めたことなどについて。
初等中等教育局高校修学支援室
-- 登録:平成25年12月 --