高校生等への修学支援

資料7 各朝鮮学校への書面による確認事項(案)

1.朝鮮総聯との関係について

<教育内容への影響について>
・「教科書内容の変更には、北朝鮮本国の決裁が必要」との報道がありますが、事実ですか。

・公安調査庁は、「朝鮮人学校では、一律に朝鮮総連傘下事業体「学友書房」が作成した教科書を用いた朝鮮語での授業を行っている」としていますが、教育内容について朝鮮総連の指導を受ける、あるいは朝鮮総連に相談をすることはありますか。

・公安調査庁は、「朝鮮総連は教職員や生徒をそれぞれ朝鮮総連の傘下団体である在日本朝鮮人教職員同盟(教職同)や在日本朝鮮青年同盟(朝青)に所属させ、折に触れ金総書記の「偉大性」を紹介する課外活動を行うなどの思想教育を行っている」と指摘していますが、朝青や教職同には各朝鮮学校の生徒や教員が自動的に加入することになっていますか。生徒や教員はどのような活動に参加していますか、また、学校活動とは切り離して行っていますか。

・「救え!北朝鮮の民衆/緊急行動ネットワーク(RENK)」が翻訳・公表した9月13日付けの朝鮮総連からの通達文書(各級学校の教職同学習班事業を改善強化することについて)について、実際にこのような文書が配布されましたか。
 (仮に配布されている場合、以下の項目にも回答)
 翻訳の内容は正確ですか。学校で「教職同学習班」は組織されている場合、どのような目的で、どのような活動を行っていますか。「政治思想的資質を高める」活動を行っている場合、それが教育内容に反映されることはありますか。また、「学校長の指導の下」に「職同学習班の生活総和」を行うとされていますが、実際にそのような活動を行っている又は行う予定はありますか。

<人的な関係について>
・法人として把握している範囲で、役員に総連(支部・関連団体を含む。)の役職員はいますか。いる場合には、どのような理由で法人役員に就任を求めていますか。また、その役員ポストは充て職ですか。

・「朝鮮学校においては校長が朝鮮総連の幹部を兼任したりする人事が行われている」「校長人事は金正日総書記の決裁が必要」といった報道がありますが、事実ですか。また、校長以外の教職員の人事(採用・異動等)について、総連の関与はありますか。

<財政的な関係について>
・過去5年間における朝鮮総連や関連団体(青年同盟、教育会等)・事業体(学友書房等)との金銭授受、現時点における金銭貸借・債務保証の有無・内容。

<その他>
・朝鮮総連のHPによると、「朝鮮学校の管理運営は、朝鮮総聯の協力のもとに、教育会が責任をもって進めている。教育会は、中央、都道府県、学校単位で、専任、学父兄を中心に組織されている。教育会は同胞学父兄の愛国心と熱意を呼び起こし、学校運営に必要な財政をまかない、学校の施設や設備、環境をととのえている。」とありますが、教育会について、(1)意思決定機関(理事会等)がある場合、その構成員に、法人・学校の役職員はいますか、また、法人として把握している範囲で、総連(支部・関連団体を含む。)の役職員はいますか。(2)学校運営(特に予算決算や人事等に関する意思決定や学校事務)にどのように関与していますか。(3)仮に、学校運営に関する意思決定に携わっている場合、理事会・評議員会との関係はどうなっていますか。

2.今後の対応方針等について

<経理>
・今後、授業料その他の学校納付金を値上げする予定はありますか。ある場合には、可能な範囲で値上げの幅、時期について御回答下さい。

<教育内容>
・現代朝鮮歴史や社会などの教科・科目において、日本と北朝鮮の認識・立場が異なる事柄について、生徒にどのように指導していますか。教材に書いてあるとおり指導していますか、それとも日本の認識・立場も併せて指導していますか。

・拉致問題について、改訂前の現代朝鮮歴史の教材には、
「日本当局は「拉致問題」を極大化し、反共和国・反総連・反朝鮮人騒動を大々的にくり広げることによって、日本社会には極端な民族排他主義的な雰囲気が作り出されていった」(文部科学省仮訳)と記述されていましたが、改訂版では、「拉致問題」との表現が削除されています。拉致問題について、  副教材(プリント教材、アニメ・映画「めぐみ」)を活用して教えていますか、又は、今後、副教材を活用して教える予定はありますか。授業の時期も含めて御回答ください。

・大韓航空機爆破事件について、改訂後の現代朝鮮歴史の教材では、「南朝鮮当局はこの事件を「北朝鮮工作員金賢姫」が引き起こしたとねつ造し、大々的な「反共和国」騒動をくり広げ」(文部科学省仮訳)等と記載されたコラムが削除され、「このような環境の中1987年11月に行った「南朝鮮旅客機失踪事件」は、ロ・テウの「選挙戦」に決定的な影響を与えた  」(朝鮮高級学校訳)等の本文の記述のみになったとのことですが、副教材(プリント教材)を活用して教えていますか、又は、今後教える予定はありますか。授業の時期も含めて御回答ください。

・1998年のミサイル発射について、現代朝鮮歴史の教材では、「1998年8月31日、共和国は自体の力と技術によって作った人工地球衛星「光明星1号」を成功のうちに打ち上げた。アメリカは「作戦5027-98」をマスコミを通じて公開し、共和国を露骨に脅迫した。」(文部科学省仮訳)と記述されていますが、生徒にはこの記述のとおり教えていますか、これに加えて異なる内容を指導している場合、どのような指導を行っていますか。副教材の活用の有無、授業の時期も含めてご回答ください。

・朝鮮歴史等において、「竹島」を北朝鮮の領土「独島」として記載されていますが、日本政府の見解を教えていますか、又は、今後、教える予定はありますか。

・上記でお聞きした拉致問題、大韓航空機爆破事件、ミサイル発射、竹島について、教材の記述を見直すかどうかも含め、今後どのような指導を行っていきますか。具体的な時期(教材の改訂の時期等)を含めてご回答ください。

・主体思想が故金日成主席、金正日総書記といった特定の個人崇拝につながる思想であるとの意見については、どのように考えますか。

・歴史教育、民族教育全体を通じ、今後どのような指導を行っていきますか。また、それにより生徒がどのような人材になることを期待しますか。
   

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初等中等教育局修学支援・教材課

(初等中等教育局修学支援・教材課)

-- 登録:平成25年12月 --