地方自治体におけるスポーツ実施率向上のための基盤構築

我が国の国民医療費が約42兆円に達し、その削減が喫緊の課題である中、スポーツ参画人口の拡大を図り、スポーツを通じた健康増進や疾病予防により、健康寿命を平均寿命に近づけていく社会の実現が求められている。 ビジネスパーソンを中心として、国民が生涯にわたって、できるだけ長い期間スポーツに親しみながら、健康的な生活を送るためには、様々なアプローチが必要となるが、生活の基盤となる地方自治体によるスポーツ活動を推進する施策の策定や環境整備等、運動・スポーツ習慣の定着を図るムーブメント創出に向けた取組を実施することが不可欠である。 そのためには、それぞれの地方自治体における課題を分析し「地方スポーツ推進計画」等に反映していくことが必要であるが、独自に課題の抽出・分析を行い、対応を実施できている地方自治体は少ない。また、保健福祉・介護予防部局とスポーツ推進部局との連携が取れていないことも課題である。 このため、地域住民の運動・スポーツ参加に関する特徴及び課題を把握するアンケート調査を実施するための調査項目等の検討を行い、地方自治体におけるモデル調査(2~3自治体を想定)による検証を経て、調査票を作成する。

(スポーツ庁健康スポーツ課)