視覚障害者もプログラミングで科学へジャンプ
- 学習活動の分類:
- 対象学年:
その他
- 教材タイプ:
テキスト言語, タンジブル, ロボット, その他
- 使用ツール:
プログラミングブロック, プログラム読取りマット, 移動ロボット
- 実施主体:
科学へジャンプ・全国ネットワーク
- 実施都道府県:
茨城県, 東京都
- 事業区分:
総務省事業
- 情報提供者:
管理者
- 実施場所:
学校
- コスト・環境:
デスクトップPC1人1台(コンピュータ教室、スクリーンリーダ、インターネット接続)
音楽サーバー TextScore
視覚障害者用にカスタマイズしたArduinoボード
ドットビュー(二次元ピンディスプレイ)

概要
本事業では、現在科学へジャンプで特定のプロジェクトリーダーの先進的なアイデアによって実施されている視覚障害者に対するプログラミング教育を教材化して、今後の科学へジャンプの活動や特別支援学校等で、より多くの教育関係者やボランティアスタッフによって実施できるようにすることを目的として実施した。
児童生徒など若年層におけるプログラミング教育については、例えば、よくあるパソコン画面でのブロック・プログラミングなどのグラフィカルな教材は視覚障害者は使えず、マウスを使う操作も無理である。そのため視覚障害がある児童生徒達を対象としてプログラミング教育を行うためには、特別の工夫と経験が必要である。
本事業では、触知ブロックを用いてプログラムを作成してロボットを動かすツールや、視覚障害者でもブラウザ上でキーボード操作とテキスト入力のみで作曲が可能な音楽サーバーシステム、視覚障害者用にカスタマイズしたフィジカルコンピューティングを体験する教材などを自主開発して用いた。
筑波大学視覚特別支援学校での実証講座には視覚障害者2名を含む4名の大学生がメンターとして参加し、筑波技術大学での実証講座には視覚障害者2名を含む社会人7名がメンターとして参加した。
視覚障害がある生徒達を対象とした実証講座によってメンター育成を行うと共に、その動画と、指導のねらいや手順をマニュアル化した教材をホームページで公開している。視覚特別支援学校や盲学校には視覚障害の教師も少なくなく、科学へジャンプの指導者の中にも視覚障害者がいる。そのため、教材は視覚障害者や他の読みに困難がある人たちでも実施できるように、点字版と拡大文字版、マルチメディアDAISY版も製作して公開している。