子どもたち・小中の教員・地域が交流し協働する 共創空間の実現

瀬戸市立小中一貫校 にじの丘学園(愛知県瀬戸市)

9年間の系統性・連続性のある教育活動を効果的に実施できる学習空間を計画。また、その学びを支える地域と連携できる施設環境を確保している。

小中一貫教育 地域と連携 柔軟な学習空間 ZEB 木材利用

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事例概要

2020年4月に開校した瀬戸市立にじの丘学園は、5校の小学校と2校の中学校を統合して整備された愛知県瀬戸市として初の小中一貫校である。瀬戸市では、中心市街地を含む半径3キロ圏という比較的狭い範囲にあった7校において、児童生徒数の減少により小規模化が進んでいたこと、またそれぞれ校舎の老朽化も進んでいたことから、7校を統合し新たに小中一貫校を設置することとなった。
計画においては、高低差のある敷地条件を活かした開放的なライブラリーや多目的スペースを学校の中心に配置し、地域と子どもたちの交流が自然と生まれる空間が実現されている。普通教室は、愛知県産の木材を使った床や壁に囲まれた温もりのある学習空間となっており、間仕切りを開放すれば、ワークスペースとつなげて様々な学習形態に利用できるよう柔軟性・可変性のある空間構成が配慮されている。
また、脱炭素社会の実現に貢献する持続可能な教育環境を目指して、建物の省エネルギー化に取り組んでおり、小中一貫校としては初のZEBReady※を実現している。BEMS(ビル・エネルギー管理システム)の導入により、完成後もエネルギー消費量のモニタリングを行っており、設備ごとの消費エネルギーを見える化し、継続的な運用改善をサポートしている。
※ ZEBReady:建物で必要となるエネルギー消費量を、省エネにより従来と比較して50%以下まで削減している場合、 ZEBReadyと分類される。

事例のポイント等はPDFをご参照ください。

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