小学校と特別支援学校を合一敷地内で一体整備

灘さくら支援学校、灘の浜小学校(兵庫県神戸市)

小学校と特別支援学校を同一敷地内で一体的に整備した神戸市初となる事例。
両校の児童生徒が日常的に交流しやすいように工夫されている。
インクルーシブな教育環境 バリアフリー化 ICT活用

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事例概要

令和3年4月に開校した灘さくら支援学校と灘の浜小学校は、神戸市では初となる小学校と特別支援学校を同一敷地内で一体的に整備した事例である。2校の設置は、市内中央区東部と灘区南部の小学校、市東部の特別支援学校でそれぞれ教室不足や過密化が見込まれていたことから計画された。
同一敷地内に2校を併設するため、校舎は面積効率のよい中廊下型とし、2校分のグラウンドを敷地内に確保するために上層階に各校の屋内運動場、プールを配置して敷地の有効活用を図った。校舎はコの字型で、北・西側に6階建ての特別支援学校、西・南側に5階建ての小学校の計3棟で一体的に構成する。高層化した校舎の縦移動を容易にするため、小学校に1台、特別支援学校に4台のエレベーターを設置。2校の建物の2、3階で双方への移動が可能であり、双方の区画の周辺に交流ランチルームや多目的室、音楽室などを集約することで、日常的な交流活動を可能とする計画としている。
特別支援学校には、肢体不自由児のための感覚学習室、知的障害児等のためのカームダウン室、幻想的な模様の投影等により精神を落ち着けるスヌーズレン室など、自立活動等に必要な諸室を整備している。また、灘の浜小学校と灘さくら支援学校のいずれもICTを活用しやすい環境を整備するとともに、敷地内全体にわたってバリアフリー化を実現している。

事例のポイント等はPDFをご参照ください。

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