令和5年8月9日
文教施設の整備や管理は、基本的には地方公共団体や国立大学法人等が行います。地方公共団体や国立大学法人等が、文教施設整備をより円滑に実施できるように、文教施設企画・防災部では、学校施設の基本的な整備方針を定めたり、公立学校施設や国立大学施設の整備に関する財政的支援等を行っています。
個別の建物の整備に関わる仕事は少ないですが、文教施設全体の政策に関わる仕事が多いことが、他の省庁や地方自治体の建築関連の部署と大きく異なる特徴です。
以下の4つの課から構成されており、文教施設企画・防災部に配属されると、いずれかの課で業務を行うことになります。
施設企画課 | 学校施設整備の基本的な計画に関すること |
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施設助成課 | 公立学校施設整備の財政支援に関すること |
計画課 | 国立学校施設整備の財政支援に関すること |
参事官(施設防災担当) | 文教施設の災害復旧・防災、文教施設整備の技術的基準に関すること |
具体的に文教施設企画・防災部がどんな業務を担っているか、実際の施策の紹介も交えながら、説明していきます。
YouTube動画やパンフレットも作成しておりますので、あわせてご覧ください。
学びのかたちは時代の流れ、社会の動き、技術の進歩とともに変わります。1人1台端末環境、個別最適な学び、協働的な学びなど、様々な学びのかたちに適した学校施設があります。私たちの大切な思い出の1つである学校が、これからを生きる子どもたちにとっても大切な思い出となるように、快適で豊かな学びを支える環境づくりを進めています。
未来を担う子どもたちが通う学校。災害時には地域住民の避難所にもなります。多くの人々が使う建物だからこそ、その安全性や機能性を高めることは必要不可欠です。また、これからの時代には、学校施設を長く大事に使い続けていく工夫も求められます。私たちは、誰もが安心して利用できる安全で快適な学校施設づくりを支えています。
国立大学は、将来を担う人材育成やイノベーション創出など、知の拠点としての大きな役割を担っています。キャンパス計画のグランドデザインとなるキャンパスマスタープランの充実やアクティブラーニングなど新しい学修方法に対応した空間整備、イノベーション創出を支える最先端の研究拠点の整備など、国立大学がその役割を十分に果たせるよう、教育研究環境の整備充実を支援しています。
大きな地震や台風が起きたとき、地域のイベントがあるとき、人々はみな学校へ足を運びます。学校は地域に最も密着した公共施設であり、子供たちだけでなく、地域に住むすべての人たちが活動する拠点となります。そのため、学校施設は、平常時においても非常時においても、年齢・性別・障害の有無を問わず、全ての人を受け入れられるものでなくてはなりません。私たちは、学校施設が地域の拠点としての役割を十分に果たすことができるよう、その機能の向上に努めています。
教育研究を支える国立大学施設等の文教施設が一定水準以上の質を確保できるよう、技術的な基準を整備するとともに、環境に配慮した施設整備を推進するため、文教施設の省エネルギー対策などを推進しています。また、国の官庁施設は国土交通省が整備するのが原則ですが、我が国の教育・スポーツ・文化の振興等に深く関わる文教施設については、国土交通省との協議を経て、文部科学省で整備を行っています。