2023年ユネスコ/日本ESD賞の国内公募の結果について

このたび、2023年ユネスコ/日本ESD賞について、日本からユネスコへ推薦する3件を決定しましたので、お知らせします。

1. 推薦案件(受付順)

事業名:アートマイル国際協働学習プロジェクト(AICL)(一般財団法人ジャパンアートマイル)
事業概要:海外のパートナー校とのICTを活用した対話的・協働的学習を推進。プロジェクトに参加する日本と海外の学校は、SDGsからテーマを選択し、持続可能な世界を創るために出来る事について議論し、世界に発信するメッセージをこめた壁画を共同で制作。
評価のポイント:
・グローバルな視点を組み込みつつ、地球市民としての協働的な学びが行われている。コロナを契機として広がったICTを活用した遠隔学習の実践としても、今後の発展が期待される。
・参加者から徴収した財源での運営や企業との協力という観点から持続性があり、15年間で6万人以上の学習者が参加するなど、安定的に多くの参加者を集めている点も評価できる。

事業名:日本のユネスコ生物圏保存地域(ユネスコエコパーク)およびジオパーク内の遠隔地域活性化を目的とした世代間学習(国立大学法人金沢大学)
事業概要:ユネスコエコパーク及びジオパークの登録地域を活用したESDの実践例。少子高齢化問題を抱える離村での外国人留学生と地域住民の交流が、両者の価値観の変化や行動変容に繋がっており、持続可能な社会実現に向けた地域活性化に取り組んでいる。
評価のポイント:
・エコパークとジオパークをESDの実践の場として活用しながら、複数の課題に一体的に取り組み、学生のみならず、地域住民の行動変容にもつなげている。コロナ禍においてもオンラインを活用し、大学のリソースを動員しつつ、若者と高齢者の世代を超えたESD活動が継続的に行われており、汎用性が高い点も評価できる。
・留学生を巻き込むことにより、地域の異文化理解を涵養し、持続可能な社会の担い手の育成につなげており、ESDの活動としても非常に有意義である。

事業名:未来の世代に持続可能で平和な社会を用意する平和の担い手育成プログラム(特定非営利活動法人テラ・ルネッサンス)
事業概要:自ら積極的に社会課題解決に挑む若者を育む人材育成活動。世界平和教育及び地球規模の社会課題解決のための啓発活動を行うとともに、企業との協働を通じて社会課題や環境に配慮した行動を促す。
評価のポイント:
・平和構築を担う人材を育成するという本プロジェクトは、幅広い国とのつながりを持つNGOの特徴が良く活かされた取組となっている。国内はもとより、国際的な視野や展開の可能性を持つ活動が、持続可能性を持って実践されている点を評価する。
・現地での国際協力とそれに基づく日本における啓発活動を両輪で実施しており、平和な社会を作るための優れた取組と言える。

 

2. 今後のスケジュール

例年、秋頃にユネスコより受賞者が発表され、11月頃に表彰式が開催されます。

ユネスコ/日本ESD賞について(※ユネスコのウェブサイトが別ウィンドウで開きます)


2023年「ユネスコ/日本ESD賞」国内公募については、こちらのページをご覧ください。
2023年「ユネスコ/日本ESD賞」の国内公募について

お問合せ先

<担当> 
文部科学省国際統括官付ユネスコ第二係
〒100-8959 東京都千代田区霞が関3-2-2
TEL:03-5253-4111(内線3670)
E-mail:jpnatcom@mext.go.jp