ASPnet(Associated Schools Network)は、ユネスコの理念を学校現場で実践するために昭和28(1953)年に発足した、国際的なネットワークです。加盟校同士が活発に交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展が目指されています。15か国33校からスタートしたASPnetは、その後、世界最大規模の学校ネットワークとなるまで成長し、近年では世界182の国・地域で12,000校以上が ASPnetに加盟して活動しています。
日本では、ASPnetへの加盟が承認された学校を、「ユネスコスクール」と呼んでいます。日本国内の加盟校数は、令和6年3月時点で1,090校となり、1か国当たりの加盟校数としては、世界最大となっています。
参考:ユネスコ憲章前文(一部抜粋) (Preamble to the UNESCO Constitution) |
文部科学省及び日本ユネスコ国内委員会では、ユネスコスクールをESDの推進拠点として位置付けています。「国連持続可能な開発のための教育の10年」の開始に当たり、ユネスコスクールをESDの推進拠点と位置付け加盟校増加に取り組んだ結果、平成17(2005)年には16校だった国内のユネスコスクールは現在1,000校を超えています。
○ 就学前教育・保育施設、小学校、中学校、高等学校、義務教育学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専門学校、教員養成大学等は、国公私立を問わずユネスコスクールに加盟する資格があります。
○ ユネスコの理念に沿った取組を継続的に実施していることが必要です。
○ 「ユネスコスクールガイドライン」等を踏まえた各学校の積極的な活動。(法的拘束・義務などはありません。)
○ ユネスコやその関係機関・団体が行う様々な活動への参加。
○ 日本ユネスコ国内委員会(文部科学省)への年次活動報告書の提出。
○ 活動内容の発信や国内外の学校との活発な交流を行うこと。
○ 国際連合が定める「国際デー」を記念する活動を、毎年少なくとも2回は実施する。
ユネスコスクールガイドライン(平成24年8月20日)は、既加盟のユネスコスクールがより充実した活動をし、また今後加盟予定の学校等が効果的な活動を立案するために重要と思われる事項をまとめたものです。このガイドラインを参考に、今後、より一層、ユネスコスクールの活動の質が向上し、ひいてはユネスコスクールがESDの推進拠点として発展することを期待いたします。
以上、詳しくは公益財団法人ユネスコ・アジア文化センターホームページ(※ユネスコスクール公式ウェブサイトにリンク)を御覧ください。