クリエイティブ・シティズ・ネットワークの概要

1.目的

文学、映画、音楽、芸術などの分野において、都市間でパートナーシップを結び相互に経験・知識の共有を図り、またその国際的なネットワークを活用して国内・国際市場における文化的産物の普及を促進し、文化産業の強化による都市の活性化及び文化多様性への理解増進を図る。

2.創設年

平成16(2004)年

3.態様

世界遺産等とは異なり、条約に基づくものではなく、ユネスコが主体として実施する一事業。

4.対象分野及び参加都市(平成27年12月11日現在、116都市)

(1)文学:エディンバラ、ノーリッジ、ノッティンガム(英国)、メルボルン(オーストラリア)、アイオワ(アメリカ)、ダブリン(アイルランド)、レイキャビク(アイスランド)、クラクフ(ポーランド)、ダニーデン(ニュージーランド)、グラナダ、バルセロナ(スペイン)、ハイデルベルク(ドイツ)、プラハ(チェコ)、バグダード(イラク)、リュブリャナ(スロベニア)、リビウ(ウクライナ)、モンテビデオ(ウルグアイ)、オビドス(ポルトガル)、タルトゥ(エストニア)、ウリヤノフスク(ロシア)
(2)映画:ブラッドフォード(英国)、シドニー(オーストラリア)、釜山(韓国)、ゴールウェイ(アイルランド)、ソフィア(ブルガリア)、ビトラ(マケドニア)、ローマ(イタリア)、サントス(ブラジル)
(3)音楽:ボローニャ(イタリア)、セビリア(スペイン)、グラスゴー、リバプール(英国)、ゲント(ベルギー)、ボゴタ(コロンビア)、ブラザヴィル(コンゴ共和国)、ハノーバー、マンハイム(ドイツ)、浜松市(日本)、アデレード(オーストラリア)、イダーニャ・ア・ノバ(ポルトガル)、カトビーツェ(ポーランド)、キングストン(ジャマイカ)、キンシャサ(コンゴ民主共和国)、メデジン(コロンビア)、サルヴァドール(ブラジル)、統営(韓国)、バラナシ(インド)
(4)クラフト&フォークアート:アスワン(エジプト)、サンタフェ、パデューカ(アメリカ)、金沢市、篠山市(日本)、利川(韓国)、杭州、景徳鎮、蘇州(中国)、ファブリアーノ(イタリア)、ジャクメル(ハイチ)、ナッソー(バハマ)、プカロンガン(インドネシア)、アル・アサ(サウジアラビア)、バーミヤーン(アフガニスタン)、ドゥラン(エクアドル)、エスファハーン(イラン)、ジャイプル(インド)、ルブンバシ(コンゴ民主共和国)、サン・クリストバル・デ・ラス・カサス(メキシコ)
(5)デザイン:ベルリン(ドイツ)、ブエノスアイレス(アルゼンチン)、モントリオール(カナダ)、神戸市、名古屋市(日本)、深圳、上海、北京(中国)、ソウル(韓国)、サンテティエンヌ(フランス)、グラーツ(オーストリア)、ビルバオ(スペイン)、クリチバ(ブラジル)、ダンディー(英国)、ヘルシンキ(フィンランド)、トリノ(イタリア)、バンドン(インドネシア)、ブダペスト(ハンガリー)、デトロイト(アメリカ)、カウナス(リトアニア)、プエブラ(メキシコ)、シンガポール(シンガポール)
(6)メディアアート:リヨン、アンギャン・レ・バン(フランス)、札幌市(日本)、ダカール(セネガル)、光州(韓国)、テルアビブ‐ヤッファ(イスラエル)、リンツ(オーストリア)、ヨーク(英国)、オースティン(アメリカ)
(7)食文化:ポパヤン(コロンビア)、成都、順徳(中国)、エステルスンド(スウェーデン)、チェンジュ(韓国)、ザーレ(レバノン)、フロリアノポリス、ベレン(ブラジル)、鶴岡市(日本)、ベルゲン(ノルウェー)、ブルゴス、デニア(スペイン)、エンセナーダ(メキシコ)、ガジアンテプ(トルコ)、パルマ(イタリア)、プーケット(タイ)、ラシュト(イラン)、ツーソン(アメリカ)

5.参加及び審査方法

参加を希望する都市は、ユネスコ所定の申請書をユネスコへ提出する。ユネスコは事務的な審査の後、審査基準を満たしていると判断した場合には、各国ユネスコ国内委員会に対し、ユネスコが同事業に登録することによる弊害がないか、事務的に照会を行う。専門家による審査を経て、ユネスコ事務局長が裁定する。

 ○ クリエイティブ・シティズ・ネットワークのプロセス

自治体が申請書を作成しユネスコ担当部局に申請(※1)

ユネスコ担当部局による書面審査

ユネスコが専門家パネルに諮問

専門家パネルによる案件の審査

国内委員会に対し、アドバイスの依頼

文化活動小委員会による審査(※2)

文化活動小委員会による審査を踏まえ、サポートレターの提出

上記手続きに基づき、ユネスコ事務局長に勧告

上記勧告に基づき、ユネスコ事務局長が決定


※1 申請時期
クリエイティブ・シティズ・ネットワークの申請は随時受付。

※2 審査基準
申請都市が、ユネスコが登録するにあたって、ユネスコの定めるガイドライン及び申請カテゴリーのクライテリアに沿っているか。

※3 ただし、現在ユネスコ事務局にて申請時期及び書式、手続きについて見直しを行っており、10月末に改訂版が公表される予定。

お問合せ先

国際統括官付