独立行政法人日本スポーツ振興センター(JSC)が設置するハイパフォーマンススポーツセンター(HPSC)は、日本のトップアスリートの中核拠点として国立スポーツ科学センター(JISS)と味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)が持つスポーツ医・科学、情報等による研究、支援及び高度な科学的トレーニング環境を提供し、ハイパフォーマンススポーツの強化に貢献しています。今回の展示においては特に、JISSが行っているハイパフォーマンススポーツ研究(世界一を競い合うレベルのアスリートが発揮する卓越したパフォーマンスに関する研究)から得られたエッセンスがどのようにアスリートの支援に役立てられているか、また、大規模な国際競技大会で選手村の村外におけるサポートがどのように行われているかなどについて、ポスターや冊子、動画等を用いて分かりやすく紹介します。
本展示では、日本の国際競技力の向上を担うハイパフォーマンススポーツセンターが行うアスリートの支援に加えて、小学生、中学生、高校生から一般スポーツ愛好家まで一般の方々にとっても役立つ情報をお伝えします。
科学技術分野において、これまでの研究や技術開発は無意識のうちに男性を対象または基準として進められることが多く、性差が見過ごされてきました。そのため、研究成果や開発技術の中には、女性にとって必ずしも当てはまらない場合が見受けられます。ジェンダード・イノベーションは、研究や技術開発のプロセスに、積極的にセックス(生物学的な性)/ジェンダー(社会的・文化的な性)分析を組み込むことで、科学技術分野におけるイノベーションと発見を実現しようとするアプローチです。このアプローチを取り入れることで、研究の卓越性や技術の多様性、新しいビジネスチャンス、さらには多様な人々のウェルビーイングの向上が期待できます。
本企画展示では、そのような性差の視点に基づいた研究、イノベーション、社会発信を推進する産官学連携のハブ組織として、2022年4月にお茶の水女子大学に新設された「ジェンダード・イノベーション研究所」の紹介のほか、お茶の水女子大学の学内公募で採択されたジェンダード・イノベーションに関する研究や国内外の研究事例について紹介を行います。
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