特別展示
令和4年度 企画展示

【企画展示:京都大学大学院医学研究科】

開催期間
令和4年5月27日(金曜日)~ 令和4年7月12日(火曜日)
実施機関
京都大学大学院医学研究科
テーマ
「バイオ3Dプリンタから作製した神経導管による末梢神経再生医療」

展示背景・概要

末梢神経損傷は交通事故、労働災害、家事などのさまざまな場面で発症し、本邦においては1年間で1万人以上受傷する比較的頻度の高い外傷性疾患です。末梢神経の切断が鋭利な場合には切れた神経同士を縫合する手術が行われますが、広範囲に及ぶ損傷や汚染された創傷の場合は直接神経同士を縫合することが困難なことから、患者さん自身の他の場所の神経を採取し、移植する自家神経移植術が行われます。この自家神経移植術は健康な神経を犠牲にすることから、神経を採取した部位の感覚障害や神経過敏を引きおこし、必ずしも患者さんにとって最良の治療方法ではありません。そこで世界中で人工的な化学素材を用いた神経の筒(神経導管)による神経再生技術の開発が行われていますが、あまり良好な神経再生が得られないことから普及しておりません。

これまでに京都大学は株式会社サイフューズが開発したバイオ3Dプリンタを用いて、生きた細胞だけで三次元神経導管を作製し、ラットやイヌの末梢神経損傷箇所に移植することで良好な神経再生を得る事に成功しました。そこで令和2年11月より末梢神経を損傷した患者さんに、バイオ3Dプリンタから作製した神経導管を移植する世界初の末梢神経再生の医師主導治験を京都大学医学部附属病院にて開始し、良好な結果を得ております。

【主な展示物】
○実物展示
  • バイオ3Dプリンタ
  • 積層用剣山
  • デモ用三次元神経導管
    ※バイオ3Dプリンタの展示は令和4年7月11日(月)までとなります。
○映像
  • バイオ3Dプリンタから作製した神経導管による末梢神経再生医療技術の紹介
  • 最先端の医療治験を安全に、質の高い医療で実践するための専門職の思い
○パネル
  • バイオ3Dプリンタから作製した神経導管による末梢神経再生医療技術の紹介
  • 最先端の医療治験を安全に、質の高い医療で実践するための専門職の思い
京都大学大学院医学研究科1
京都大学大学院医学研究科2

【企画展示:国立大学法人筑波大学】

開催期間
令和4年5月27日(金曜日)~ 令和4年7月12日(火曜日)
実施機関
国立大学法人筑波大学
テーマ
「アートメダルを通した小中高大の教育連携」

展示背景・概要

「文部科学省 情報ひろば」旧庁舎3階の企画展示室にて、企画展示「アートメダルを通した小中高大の教育連携」を下記の通り開催いたします。展示では、筑波大学附属小学校、中学校、高校、特別支援学校そして大学が連携して実施してきた教育活動を紹介いたします。

「つくばアートメダルプロジェクト」(TAMP)は、2019年に発足され、現在に至るまで、国内各地でアートメダルの展示やワークショップを実施してきました。本プロジェクトには、主に筑波大学の学生と芸術系教員に加え、筑波大学附属小学校、中学校、高等学校、視覚特別支援学校の教員がかかわっており、それぞれの校種や専門から「アートメダル」とは何か、そしてその教育的意義や価値を考え、多種多様なアプローチから作品制作、教育実践を行ってきました。

特に、2021年度はコロナ禍で作品展示する機会と鑑賞する機会が減少していることから、作品展示に加え、バーチャル空間における作品鑑賞のためのオンラインコンテンツを作成しました。そして、実際に作品を目で見て触れる実体験と、バーチャル空間における鑑賞それぞれの側面を生かした鑑賞ワークショップを、大学生が高校生にオンラインで実施しました。

今回の展示では、2021年度に行った各実践のパネル展示により、各校種による取り組みの成果について紹介いたします。また、ブース内に各校種の子どもたちがつくった実際のアートメダルの作品展示を行います。

【主な展示物】
○実物展示
  • アートメダル実物作品
○映像
  • アートメダル作品の紹介ムービー
○パネル・掲示物
  • 企画の説明
  • アートメダルとは「手のひらの芸術 アートメダルの世界」
  • 各校種の実践紹介「附属小・中学校・高校・大学、及び視覚特別支援学校:アートメダル制作と発表を通して見えてきたもの」
  • ワークショップの報告①「ワークショップで目指す、美術鑑賞の『多様性』」
  • ワークショップの報告②「検討と改善を繰り返して」
  • ワークショップの報告③「ICT を活用した鑑賞活動」
国立大学法人筑波大学1
国立大学法人筑波大学2

【企画展示:国立大学法人宮崎大学】

開催期間
令和4年5月27日(金曜日)~ 令和4年7月12日(火曜日)
実施機関
国立大学法人宮崎大学
テーマ
「大学連携による地域資源を活かした地方創成~さかなのまち門川町の豊かな海を見える化~」

展示背景・概要

宮崎大学では、宮崎県北部に位置する門川町にしかない魅力を学術的な視点から発見し、地域住民と協同で門川町の魅力を磨き上げると同時に、次世代にその魅力を引き継ぐ取組を行うことなどを目的として、2017年に包括連携協定を締結し、連携事業を開始しました。

当初は3つ事業から開始しましたが、現在の連携事業は多岐に及び、最も核心部分として取り組んできた事業である「さかなのまち門川町の豊かな海を見える化プロジェクト」では、事業開始から3年目の2019年に、地域で水揚げされた515種を掲載した「門川の魚図鑑」が完成し、同町のふるさと納税の返礼品としても採用されるなど、地域住民に愛される図鑑が完成しました

また、2018年には小中学生を対象にした「海辺の生き物ガイドブック」が完成し、門川町内のすべての小学生に無償配布付されたほか、2020年には「門川の魚かるた」が完成したほか、2021年には「門川のおさかなガイドブック」が発行され、門川町内の全6千世帯に無償配布されました。

さらに、2021年には沿岸(水深約0m~40m)でとれた魚種644種、陸棚(水深約20m~110m)でとれた魚種186種、深海(水深約200m~363m)でとれた魚種88種の合計815種が掲載された大図鑑「ひむかの海の魚たち」が5年の歳月を経て完成しました。2022年には新たに、門川の海をテーマにした絵本「夏休みの思い出」も制作されたほか、学生が開発した完成度が非常に高いアプリも公開され、誰もがダウンロードできるようになっています。

そのほかにも、「多言語による門川の魅力発信プロジェクト」「かどがわグローバルキャンプ」「フィンガーライム栽培研究」「カンムリウミスズメ(天然記念物)の調査・研究」など、幅広い連携事業により地域が活性化されていて、これらの取組は、「さかなのまち」として知られてきた門川町(湾)周辺の魚類多様性を学術的に証明するとともに、門川町の魅力を町内外に発信しつつも、地域の若い世代への郷土愛をはぐくむ教育にも大きく貢献しており、大学と市町村連携のロールモデルとなっています。

このたび、これらの連携事業による成果物を文部科学省情報広場にて展示を行うことになりましたので、多くの方にこれらの取組を知っていただくとともに、大学と市町村連携の参考にしていただければ幸いです。

【主な展示物】
○実物展示
  • 宮崎県のさかなのまち 門川の魚図鑑
  • 新・門川の魚図鑑:ひむかの海の魚たち
  • 門川町周辺の海辺の生き物ガイドブック
  • 門川おさかなガイドブック~さかなのまちの漁業と水辺~
  • 門川の海の絵本『夏休みの思い出』
  • 門川の魚かるた
○パネル・掲示物
  • 宮崎県北部門川湾・遠見半島周辺の海産魚類の多様性
  • 宮崎大学・門川町連携事業について
  • 門川の魚図鑑の制作について
  • 門川の魚カルタ一覧
○パンフレット
  • 門川町勢要覧
  • 門川町観光案内
国立大学法人宮崎大学1
国立大学法人宮崎大学2

【企画展示室:文部科学省】

開催期間
令和4年9月1日(木曜日)~ 令和4年9月30日(金曜日)
実施機関
文部科学省
テーマ
「学制150年記念展示」

展示背景・概要

明治5年に我が国最初の全国規模の近代教育法令である「学制」が公布されてから、令和4年9月4日で、150年を迎える。これを記念して明治初期から現代にいたる学校教育の流れを教科書や各種資料を展示・解説することで振り返る。

「学制150年記念シンポジウム・記念展示」チラシ(PDF:1197KB)

【主な展示物】
○実物展示
  • 明治初期から現代にいたる教科書、法令、カリキュラム資料等49点
○映像
  • デジタル教科書紹介映像
  • 教室タイムトラベル等
○パネル(主なもの)
  • 戦前戦後の教育法令の変遷
  • 主要教育会議の変遷
  • 学習指導要領の変遷等

☆オンライン展示(学制150年記念オンライン展覧会)も実施中です。
https://jpsearch.go.jp/gallery/libnier-26A08qxdqz4 別ウィンドウで開きます

企画展示:文部科学省1
企画展示:文部科学省2