事例概要
立川市若葉町には、旧けやき台小学校と旧若葉小学校の2つの小学校があったが、両校ともに、児童数の減少が見込まれており、施設の老朽化も進行していた。このため、小規模校の様々な課題を解消するとともに、教育環境を向上して新しい学びを実現するため、平成30年4月に2校を統合して若葉台小学校を新設し、令和3年4月には新校舎に移って新たに教育をスタートさせた。
新校舎の計画は、新校舎建設マスタープラン検討委員会をはじめ、アンケート、ワークショップ、学校ヒアリング等により、子どもたちや保護者、教職員や地域の方々から様々な意見を聞きながら進められた。
新校舎は、様々な学習形態にフレキシブルに対応できる教室まわりや、図書室を中心とした多目的室や特別教室のまとまりをラーニング・コモンズとして整備するなど、新しい時代の学びの実現に向けた学習空間が計画されている。また、内装には多摩産の木材等が使われており、温かみとうるおいのある快適な室内環境が実現されている。
その他、地域の方々が立ち寄れるような「みんなの広場」を設けたり、学校の活動を地域に発信できるように、廊下の窓には子どもたちの作品等を飾る展示棚が設えてあったり、学校と地域をつなぐための様々な工夫も行われている。
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