地域コミュニティに支えられた 学社融合施設

志木小学校(埼玉県志木市)

志木小学校と、近接する公民館・図書館の建物の老朽化・耐震化問題の解決策として学社融合の複合施設を新たに整備。
複合化で施設機能が高機能化・多機能化したことにより、小学校では学習環境の質が向上し、公民館・図書館でも学校と連携したより効果的な活用が図られるなど、相乗効果が生まれている。

複合化 地域と連携 対話型設計 柔軟な学習空間 防犯 小学校

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事例概要

志木小学校は、明治7年に開校し約150年の歴史がある伝統校であり、昔から地域の人々に親しまれてきた。昭和29年に県内初の鉄筋コンクリート造の校舎として改築され、その後、児童数の増加に伴い増築を繰り返してきたが、老朽化が進捗しており、耐震化の必要性もあった。同じ頃、近くにあった公民館と図書館も老朽化対策の必要に迫られていた。
このような状況から、志木小学校と、近接する公民館・図書館の建物の老朽化・耐震化問題の解決策として、学社融合施設とする案が浮上。平成11年に、学校関係者、保護者、地域の人たちから構成される、「志木小学校・公民館・図書館複合施設検討委員会」が設けられ、どんな施設を目指すのか2年半がかりで話し合いが行われた。
検討委員会において、施設の計画や管理・運営方法について関係者の意見を反映し、地域との合意形成を図りながら計画策定が進められた結果、平成15年に小学校、公民館、図書館が融合した複合施設が誕生した。
複合施設は普通教室棟と生涯学習棟の2つの棟からなり、普通教室棟には志木小学校が、生涯学習棟には、いろは遊学館(公民館)、いろは遊学図書館が入居している。両棟は広いピロティや渡り廊下でつながっており、行き来は自由。研修室やホール、体育館など子どもたちと市民が共有できる施設も多い。志木小学校は学社融合の学校として、関係機関と連携を図り、特色ある充実した教育活動を展開している。

事例のポイント等はPDFをご参照ください。

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