学校全体を木に包まれた学びの場に

さくら小学校(大阪府守口市)

校舎中央に配置したメディアセンターを中心として、学校全体が学びの場となるよう様々な設計上の工夫が凝らされている。
高齢者の交流施設、交番と複合化されており、地域における学び・交流の拠点となっている。

柔軟な学習空間 インクルーシブな教育環境 複合化 地域と連携 木材利用 小学校

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事例概要

守口市では、小・中学校においてより良い教育環境づくりを進めるため、平成24年3月に「守口市学校規模等適正化基本方針」を策定している。本方針に基づき、学校規模の適正化や適正配置を進めていく中で、平成30年に2校を統合したさくら小学校を新設することが決定し、統合に伴い新校舎を旧小学校の跡地に建設することとされた。
新校舎の計画に際しては、⼦どもたちの学びの場として、また地域活動の拠点として親しまれるよう、教職員によるワークショップと、学校、保護者、地域住民によるワークショップの2つのワークショップを開催し、そこでの意見も踏まえ、「学校全体が学びの場となること」「地域における学び・交流の拠点となること」をコンセプトに進めることとした。
令和3年に完成した新校舎は、周辺の戸建て住宅群に溶け込むよう3階建で整備されている。普通教室前には「アクティブスペース」として少人数授業での利用や発表・展示の場所として活用できる場をつくり、学校全体で学びを展開できるようになっている。また、すべての特別教室の前には「ラボ」と名付けた空間を設け、いつでも実験器具などの教材に触れ、学ぶことができるよう工夫するなど、学校全体が主体的・対話的で深い学びの場となるよう計画されている。
また、新校舎には、小学校のほかに、「さんあい広場」(高齢者の交流施設)、大阪府警の交番が複合化されており、保護者と地域がともに支える学びの場となっている。

事例のポイント等はPDFをご参照ください。

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