京町家に学んだ改修校舎を環境教育プログラムに活用

朱雀第四小学校(京都府京都市)

長寿命化改修のモデルとなる新しい学び舎づくりを目指して、老朽化した校舎の長寿命化を図る改修と、断熱や省エネルギーを取り入れたエコ改修を同時に実施した事例

長寿命化 省エネ エコスクール 自然エネルギー 対話型設計 小学校

この事例をPDFで
ダウンロード

事例概要

長寿命化改修のモデルとなる新しい学び舎づくりを目指して、老朽化した校舎の長寿命化を図る改修と、断熱や省エネルギーを取り入れたエコ改修を同時に実施した事例である。
改修にあたっては、地域の技術者、教職員及び地域住民による「環境建築研究会」を設置し、エコ改修に関する講義やワークショップを実施し、改修校舎の教材としての活用方法を含む、維持管理を見据えた改修整備の構想を検討した。
具体的な改修内容としては、屋上や教室壁の断熱化、教室窓のペアガラス化、日射調整庇の設置、バランス式自然換気窓による重力換気システムの導入等により温熱環境の改善を図るとともに、既存校舎をつなぐ2棟の渡り廊下の増築、教室の機能ごとの集約・再配置等により、機能面の強化にも取り組んでいる。その他、温かみのある空間とするため、京都市産の杉材(みやこ杣木)を多用して内装は木質化されている。
また、「環境建築研究会」と連携して、有識者や教職員が参画する「環境教育研究会」においては、環境教育について、学習の狙いや進め方、評価のポイント、留意点を整理し、教職員が無理なく環境教育を継続していくための仕組みとして「あかしや総合学習プログラム」を策定した。
本プログラムに基づく環境教育の継続的な取組等が評価され、朱雀第四小学校は平成30年にユネスコスクールに認定されている。他のユネスコスクール等との交流や活動報告を盛んに行い、様々な賞を受賞し、基金を獲得しており、その基金により環境教育プログラムをさらに充実させる好循環がうまれている。

事例のポイント等はPDFをご参照ください。

その他の記事