地域住民の意思でつくる 自分たちの学校

京都御池中学校(京都府京都市)

学校の統合にあたり、計画段階から地域住民が主体的に関わり、地域からの提案を踏まえて新校舎を整備。
新校舎は地域の拠点となる複合施設として整備され、地域住民とともに歩む学校運営が行われている。
複合化 地域と連携 対話型設計 PFI手法 中学校

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事例概要

京都御池中学校は、児童生徒数の減少を背景に、幾度かの統合を経て、14の学区(旧番組小学校区)の自治連合会と5小中学校のPTAが合意し統合、平成15年に開校した中学校である。統合にあたっては、自治連合会、PTA、学校関係者が「新中学校設立推進委員会」を設立し、新しい中学校の在り方や新しい校舎施設について議論を重ねた。
地域からの提案に基づき、新しく整備する校舎は、市内の中心地にあり利便性に優れた立地であることから、ひとづくり・まちづくりの拠点となるよう、高齢者福祉施設、保育所、賑わい施設や行政スペース等を併設する複合施設として整備されることとなった。
整備に当たっては、コスト削減の必要性に加え、大規模な複合施設を総合的に整備し、将来にわたって管理していくために適した手法という観点から検討が重ねられた結果、民間事業者の発想や活力を取り入れることができるPFI手法を導入することとされた。
新校舎には、地域住民のアイディアが随所に反映されている。例えば、廊下や会議室の床には、床材としては珍しい竹材が使われていたり、校内のトイレには和の伝統色で染められたのれんが掛けられていたり、地域住民の協力により実現したものである。
また、中学生が保育所や高齢者福祉施設、賑わい施設で職業体験(生き方探究・チャレンジ体験)を行ったり、学校行事に保育園児や高齢者の方々に参加してもらうなど、複合施設として物理的な距離の近さがあってこその日常的な交流が盛んに行われている。

事例のポイント等はPDFをご参照ください。

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