概要
必要な時に設営できる移動観覧席
茨城県かすみがうら市は、ハンドボールが盛んな地域。下稲吉中学校の体育館は、ハンドボールの試合や学校行事を行うにあたって手狭であったため、大きな体育館が要望されていた。2024年1月に、災害時の避難所としても機能できる、待望の新体育館が完成した。
新しい体育館は、体育の授業や部活動の場としての機能だけでなく、試合を観戦できる設備が整っている。このようなフレキシブルな空間利用のために導入されたのが、客席を自由に展開・設置できるユニット型移動観覧席だ。
この屋内用のユニット型移動観覧席により、観戦・観覧をより気軽に実施できるようになっている。普段は専用の倉庫に格納されており、必要な時に2台のハンドパレッターで倉庫からコートサイドに移動させ、専用ハンドルを使って展開する。専門のスタッフは不要で、少人数の操作により短時間で設営ができる。
4台の移動観覧席を所定の位置に移動させて設置すると、合計168席の階段状の観客席が完成する。収納庫の扉は木のルーバーになっており、木が基調の空間に違和感なく溶け込んでいる。
学校概要
- 学校名
- かすみがうら市立下稲吉中学校
- 所在地
- 茨城県かすみがうら市
- 学校規模
- 554名(2023年4月時点)
- 移動観覧席
- 4席(168席)