改修概要
筑波大学附属小学校は、明治6年(1873年)に日本初の国立師範学校・練習小学校として設立され、150年の歴史を持つ小学校である。「先導的教育拠点」「教師教育拠点」「国際教育拠点」という3つの拠点構想を掲げ、初等教育の理論と研究実践の成果を公開し、発信することで、年間1万人以上の国内外の教育関係者が訪れる。
平成25年(2013年)には、1人1台端末を有効活用する教育事例の開発を目的とした実証研究を開始し、ICT活用を図るための「未来の教室」(現: ICTルーム)を整備した。複数の壁面を活用して多正面のある創造的な空間配置とし、投影スクリーンや可動式の椅子や机を活用。ICTを活用した学習の可能性を探るとともに、教員を対象に授業の提案・ワークショップ・シンポジウム等を実施している。
最新の環境であっても、「みんなで学ぶ」というスタンスは変えることなく、ICTを活用すると同時にアナログの学びを両立させることで、児童の自発的な学びを誘発する高度な教育環境を実現している。
改修ポイント1
ICT活用で、多様な学びを実現する

「未来の教室」は1人1台タブレット端末を使った個別学習、グループのディスカッションや電子黒板での児童の発表、複数のプロジェクタースクリーンでの共有など、多様な学習活動を実現する教育環境を整備している。授業形態に合わせて、空間を変更しやすいようにキャスター付きの机や椅子を採用。スタックもしやすく工夫がされている。
学校概要
※整備当時
- 学校名
- 筑波大学附属小学校
- 所在地
- 東京都文京区
- 完成
- 2013(平成25)年
- 学校規模
- 24学級、947人
- 校舎面積
- 5,015㎡(1号館)