令和3年度の戦略的創造研究推進事業の戦略目標等の決定について

令和3年3月12日

令和3年度における科学技術振興機構の戦略的創造研究推進事業の戦略目標と、日本医療研究開発機構の革新的先端研究開発支援事業の研究開発目標を決定しましたので、お知らせいたします。

1.概要

 国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「戦略的創造研究推進事業(新技術シーズ創出)」は、文部科学省が定めた戦略目標の下、組織・分野の枠を超えた時限的な研究体制(ネットワーク型研究所)を構築し、イノベーションの源泉となる基礎研究を戦略的に推進する事業です。
 また、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「革新的先端研究開発支援事業」は、文部科学省が定めた研究開発目標の下、革新的な医薬品や医療機器、医療技術等を創出することを目的に、組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し、画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進するとともに、有望な成果について研究を加速・深化する事業です。
 これらの事業における令和3年度の戦略目標と研究開発目標の策定にあたっては、論文動向や研究者アンケート等の分析の他、有識者ヒアリングやワークショップの開催等を通じて、科学的価値や経済・社会的インパクト等、多角的な観点から議論を行い、政策的な要請等との関連も踏まえ、次のとおり、「グリーン社会の実現」、「デジタル社会の形成」、「コロナ後の新たな社会の創造」の3本柱に対応した8件の目標を決定しました。

なお、本内容は円滑な事業の実施に向け予算成立に先立ち発表するものであり、国会審議の状況により変更等が生じる可能性があり得ます。
 

令和3年度戦略目標・研究開発目標 (PDF:860KB) PDF
 

2.令和3年度 戦略目標及び研究開発目標

(1) 資源循環の実現に向けた結合・分解の精密制御【JST】 (PDF:2,086KB)PDF

   (English version) Precision control of bonding and decomposition for resource recycling

(2) 複雑な輸送・移動現象の統合的理解と予測・制御の高度化【JST】  (PDF:796KB)PDF

   (English version) Comprehensive understanding and advanced prediction and control of complex transport phenomena

(3) Society 5.0時代の安心・安全・信頼を支える基盤ソフトウェア技術【JST】 (PDF:1,032KB)PDF

   (English version) System software technology to support safety, security, and trust in the era of Society 5.0

(4) 『バイオDX』による科学的発見の追究【JST】 (PDF:2,697KB)PDF

   (English version) Toward scientific discoveries through DX in life science research

(5) 元素戦略を基軸とした未踏の多元素・複合・準安定物質探査空間の開拓【JST】 (PDF:2,583KB)PDF

   (English version) Opening up of unexplored exploration space of materials with multi-element, composite, and metastable phases based on elements strategy

(6) 感染症創薬科学の新潮流【AMED】 (PDF:1,645KB)PDF

   (English version) New approaches in drug and vaccine discovery for infectious diseases

(7) 「総合知」で築くポストコロナ社会の技術基盤【JST】 (PDF:848KB)PDF

   (English version) Technology infrastructure for the post-COVID society built by "Convergence of Knowledge"

(8) ヒトのマルチセンシングネットワークの統合的理解と制御機構の解明【JST/AMED】 (PDF:285KB)PDF

   (English version) Integrated understanding of human multi-sensing networks and elucidation of their control mechanisms

 

3.今後の予定

  今後、JSTとAMEDにおいて、戦略目標等の達成に最適な研究領域と研究総括等を選定し、4月中旬頃公募を開始する予定です。幅広い分野の研究者の結集と融合により、イノベーションの源泉となる研究成果が創出されるよう、全国の研究者からの意欲的な提案を期待しています。

【参考】スケジュール(予定)
・4月以降 研究課題の公募
・6月以降 研究課題の選定
・10月以降 研究の開始
※スケジュールは現時点の見通しであり、変更等が生じる場合があります。また、個々の事業によって公募等の時期が異なる場合があります。令和2年度以前に発足した研究領域についてはスケジュールが異なります。詳細はJST及びAMEDのホームページ等で確認してください。

お問合せ先

研究振興局基礎研究振興課
馬場、丹羽
03-5253-4111(内線4120)

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