第4節 美術館・歴史博物館の振興

4.国立美術館

 国立美術館は,芸術文化の創造と発展を目的として,多様化する国民の興味・関心や現代美術を取り巻く状況の変化に応じた多彩な活動を展開しています(参照:http://www.momat.go.jp/IAINMoA)。具体的には,美術作品の収集・展示・教育普及活動やこれらに関する調査研究を行うとともに,我が国の美術振興の拠点として,海外の国立美術館や作家との交流,公私立美術館への助言,地方への巡回展などを行っています。平成18年度においては,「藤田嗣治展(東京国立近代美術館・京都国立近代美術館)」,「ベルギー王立美術館展(国立西洋美術館)」など35回の企画展を開催しました(図表2-9-14)。また,19年1月に開館した国立新美術館(東京・六本木)では,開館記念展「20世紀美術探検─アーティストたちの三つの冒険物語─」などの企画展を開催し,さらに同年4月からは全国的な活動を行っている美術団体等に展覧会会場の提供を行うこととしています(参照:本章Topics 1)。

図表●2-9-14 国立美術館

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