第3節 各分野の研究開発の推進方策

10.新興・融合分野の研究開発の推進

(1)研究開発の推進方策

 新興・融合分野とは,今までにない全く新しい研究領域と異なる分野間の融合領域のことであり,これらの領域を開拓することで今まで解決できなかった課題に対応し,イノベーションを促進する可能性があること等から,その重要性が増しつつある分野です。
 第3期科学技術基本計画でも述べられているように,知をめぐる世界的な大競争時代を迎える中,我が国独自の新たな知を創造していくことが重要です。そのためには,新たな研究領域の開拓に加え,社会が抱えている様々な課題を解決するために必要な研究者の知恵が,既存の分野区分にとらわれることなく自在に結集できるような仕組みを構築するなど,異なった分野間での知的な触発や融合を促す環境を整えることが必要となってきています。
 文部科学省においては,このような状況を踏まえ,新興・融合分野の研究開発を円滑に進める取組みを推進しています。

(2)新興・融合分野における取組

  • 1ナノテクノロジー・材料研究開発の推進(参照:本章第3節4
  • 2光・光量子科学技術(テラヘルツ波など)の推進(参照:本章第3節11(2)
  • 3情報科学技術とナノテクノロジーの融合分野の推進(参照:本章第3節2
  • 4分子イメージング研究の推進(参照:本章第3節1(2)2
  • 5世界を対象としたニーズ対応型地域研究の推進(参照:本章第3節9

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