木材を活用した学校用家具の事例集

平成17年3月
社団法人 文教施設協会

序文

 この報告書は、「平成16年度学校用家具に関する調査研究」として社団法人文教施設協会が文部科学省から委嘱を受けて行った調査研究の成果をまとめたものです。
 今日の地球環境持続への対処という国際的要請を背景として、我が国でも地球温暖化対策推進大綱が策定されています。これに対する建築分野での取組の一つに、建築及び工作物における木材の使用を促進し、森林の保全などによる温室効果ガス吸収源対策の推進などが有効な手段としてあげられています。このような潮流の中で学校用家具においても、地域材などを使用した木製家具(机やいす)の導入促進が強く求められているところです。
 本調査は、このような社会的状況を踏まえ、地域材等を活用した学校用家具の導入状況に関する全国的な書面調査を行い、その結果から得られた情報を基に、特色ある事例を選定し、現地調査を行いました。その成果を現地調査並びに書面調査事例集としてまとめたものです。
 結果として、木製家具が子ども達に与える情緒・健康などの心理的効果を期待したり、森を守るなど環境教育の教材としても利用されるなど極めて示唆に富む活動が進行していることが明かになりました。この報告書が、木製家具導入に関心を持っておられる学校関係者への導入のきっかけになることを期待しています。
 この調査に当たり、事例調査・現地調査に多大な御尽力していただいた都道府県及び市町村の教育委員会並びに各学校等の関係各位に対して、深く感謝致します。
 本年、2月16日に国際公約した温室効果ガスの削減に向けての京都議定書が発効されたことに、本調査活動との奇縁が感じられます。本事例集が、子ども達が地域環境問題に正面から向き合い、成長していくことに寄与することを願っています。

平成17年3月
学校用家具に関する調査研究委員会
委員長 高橋 鷹志
(早稲田大学人間科学学術院特任教授・日本大学研究所教授)

目次

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