※設置認可申請の手続き等については「大学の設置等に関する御相談」のページをご覧ください。
(2) 専門職大学・専門職短期大学は専門学校と何が違うのですか。
(1) 専門職大学等の入学試験はどのように実施されるのですか。
(2) 新たに開校する専門職大学等の学生募集はいつから始まるのですか。
(3) 専門職大学等へ入学するためにはどのような資格が必要ですか。
(4) どのような学生に向いていますか。
(5) 高等専門学校、高等学校2年制専攻科、短期大学を卒業後に、専門職大学へ編入学することは可能ですか。
(6) 社会人でも入学できるのですか。
(2) 専門職大学等を卒業することで、特定の職業に関する資格が得られるのですか。
※設置認可申請の手続き等については「大学の設置等に関する御相談」のページをご覧ください。
一般の大学は、専門教育と教養教育や学術研究を併せて行うという機関の性格から、比較的、学問的色彩の強い教育が行われる傾向にあります。
専門職大学は、特定の専門職業人を養成することを明確な目的として掲げ、産業界と連携した豊富な実習・実技の機会を用意し、一般の教員のほか実務家教員や企業現場の方が指導・教授します。また、産業界や地域の意見を聴いて、業界の動向に合わせて常にカリキュラムの見直しを行います。一方、教養などの幅広い知識・技能や学術的な専門の理論について学ぶ点は、一般の大学と同様です。これらにより、当該職業分野の活きた知識・技能や新たな価値を創造するための考え方を学ぶことが出来ます。
※専門職大学等の概要・特色
専門職大学は専門性が求められる職業を担うための実践的かつ応用的な能力を育てるタイプの大学です。産業界と連携した教育課程の編成や、豊富な実習・実務家教員の積極的起用など、専門学校教育の長所を取り入れつつ、高度な実践力の裏付けとなる理論や、豊かな創造力の基盤となる関連他分野についても学びます。(専門職短期大学も同じです)。
一方、専門学校は大学制度に位置づくものではなく、自由度の高い制度の特性を活かし、社会的な要請に柔軟に対応しつつ、多様で実践的な教育を展開しています。
なお、専門職大学卒業者には「○○学士(専門職)」の学位が、専門職短期大学卒業者等には「○○短期大学士(専門職)」の学位が授与されます。これらの学位は、それぞれ「学士」、「短期大学士」相当のものです。
また、既存の大学に設置される専門職学科の卒業者には「学士(○○専門職)」が、短期大学に設置される専門職学科の卒業者には「短期大学士(○○専門職)」の学位が授与されます。
※ 「○○」には、修めた課程の特徴をより明確に表すよう、職業・産業分野の名称が付されます。
専門職大学は4年制、専門職短期大学は2年制又は3年制となります。
既存の大学に設置される専門職学科についても4年制、短期大学に設置される専門職学科も2年制又は3年制となります。
専門職大学の課程は、4年一貫制のほか、4年の課程を前期(2年又は3年)・後期(2年又は1年)に区分する学科を設けることが制度上可能となっています。前期・後期制をとる専門職大学では、前期課程から後期課程への引き続きの進学だけでなく、前期修了後一旦就職してから後期へ再入学する、他の高等教育機関を既に卒業し実務経験を積んだ社会人が学びなおしのために後期課程から入学するなど、積み上げ型の多様な学修スタイルが可能になります。
実践的な職業教育のためのカリキュラムが編成され、卒業単位のおおむね3~4割程度以上が実習等の科目で開講されます。また、長期の企業内実習等を4年制課程で20単位以上、2年制課程で10単位以上履修することを義務付けています。
また、理論と実務の架橋を図り、実践的な教育を行うため、実務の経験を有する教員を数多く配置することとしているほか、産業界や地域社会と各専門職大学等が連携して教育課程を編成・実施する仕組みとすることにより、産業界や地域社会のニーズに応じた職業教育を行う仕組みとしています。
なお、同時に授業を行う学生数については、原則として40人以下としています。
専門とする職業分野に関連した他分野であって、当該職業分野において他分野の知識等と結びづけ、新たなモノやサービスを生み出すことのできる豊かな創造力を育成するための授業科目です。
中央教育審議会答申では、実務経験や保有資格、技能検定での成績等を積極的に考慮するなど、多様な背景を持つ志願者の意欲・能力・適性等を多面的・総合的に評価することが求められています。このため、各専門職大学等においては、入学者の多様性に配慮した入学者選抜を努力義務化しています。
それぞれの専門職大学等における試験の内容は、当該専門職大学等が公表する募集要項を御確認ください。なお、各専門職大学等においては、文部科学省が毎年定める大学入学者選抜実施要項に基づき、入学者試験を実施することとしています。
※大学入学者選抜実施要項
開校の認可後より各大学にて開始されます。開校する専門職大学はこちらのページに掲載しています。
※専門職大学等一覧
なお、認可前のPR活動は、関係書類やHPに「設置認可申請中」の旨を明確に記載するなどの条件を満たした場合に限り認められています。
既存の大学へ入学するための資格と同様です。法令上の入学資格は以下リンク先を御覧ください。
※大学・大学院入学資格について
やりたい仕事、なりたい職がすでに決まっている「スペシャリスト志向」の学生や、高度な実践力を身に付け、成長分野や地域産業の変革の担い手となりたい学生、専門学校で学んだ経験を活かして進学したい学生などに適した大学です。
法令上の定めにおいては、既存の大学への編入学と同様に可能です。
ただし、編入学の受け入れは各専門職大学等において実施の有無が異なりますので、編入学を希望する専門職大学等へ御確認ください。
大学への入学資格を有する方は入学できます。社会人が学びやすいように、実務の経験を持った人が入学する場合には、当該実務経験を通じた能力の修得を勘案して既修得単位の設定や、一定期間を修業年限に通算できる仕組みを導入しています。
既修得単位の設定や、修業年限の通算にかかる認定の手続き方法については、入学を希望する専門職大学等へ御確認ください。
医学、歯学、6年制の薬学、獣医学の分野を除き、職業分野は限定されていませんが、実践的かつ創造的な人材へのニーズの拡大が見込まれ、その分野の人材の育成が強く望まれる、いわゆる「成長分野」などが中心になると想定されます。例えば、観光、農業、情報などの分野が考えられます。
また、各地域の人材養成ニーズを踏まえ、その地域で必要とされている職業分野の専門職大学等の開設も考えられます。
専門職大学等は既存の大学制度の中に位置付けられておりますので、奨学金制度の対象となっています。申込資格等については大学進学前にご確認ください。
※奨学金事業の充実
4年制課程を卒業した者は、一般の大学と同様、大学院への入学資格が得られます。
専門職大学等が国家資格に係る養成施設として必要な基準を満たしている必要があります。特定の職業に関する受験資格については、各専門職大学等が案内する情報を御確認ください。
大学の枠組みに位置付けられる機関として、既存の大学設置基準の水準を考慮し、その趣旨を採り入れるとともに、高度かつ実践的な職業教育を行う高等教育機関として、教育課程や教員等について独自の基準を定めています。具体的な内容は、下記のページにて専門職大学等の設置基準その他関係法令、留意事項等を掲載しています。
高等教育局専門教育課専門職大学院室