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(2)家庭に望む

 子どもの科学技術への夢や希望は、親子の触れ合いの中にある安心に支えられ、少しずつ着実に育まれていく。
 家庭においては、親子で科学技術を見たり聞いたり触れたりする機会を積極的に見つけよう。また、科学技術の道を目指す子どもたちの夢や希望を暖かく受けとめ、励ましていこう。

1. 親子で科学技術に触れる時間や機会を見つける
 子どもが幼い時から科学する心を養ったり、物づくりの楽しさを身につけたりするためには、日々の生活の基盤である家庭の役割が大変重要である。こうした資質は、親や家族が日々の会話や過ごし方の中で、積極的に子どもたちに働きかけると同時に、子どもたちの興味関心に心を寄せていくことによって、自然に身につけることができる。
 たとえば、休日にはできるだけ自然の中で遊ぶ機会を持たせたり、科学館・博物館めぐりをするなど、自ら体を動かして体験的に知識や技術を身につけさせていくことが有効である。また、ニュースや新聞などで話題となっている事柄について、どの程度子どもが理解しているのか確認しつつ説明や意見交換を行う、科学的な視点を持つ絵本や図鑑などを一緒に眺めてみる、子どもの「なぜだろう」という思いを大切にして一緒に考えたり調べたりする、お手伝いを通じて家庭の活動における科学の要素に触れる機会を増やしていくなど、日々の生活の中にある親子の関わり・交わりの中で、科学技術に触れる時間や機会を意識的に見つけていくことが大切である。

2. 科学技術の道を目指す子どもたちを励ます
 次世代の科学技術を担う人材を育成するにあたっては、その第一歩として、子どもたちに科学技術の道を目指そうとする気持ちを育てていくことが重要である。
 現状においては、子どもたちの年齢が上がるにつれて、理科・数学(算数)に対する関心が薄れていることが調査によって明らかとなっており、特に大学進学時点で科学技術に関する分野を選択した者のうち女子の比率は16.4パーセントという状況にある。
 これには、家庭の雰囲気や意向が影響しているのではないかと考えられる。このため、家庭においては、子どもが科学技術分野へ進もうとする気持ちを自由に育んでいくことができるよう、子どもの意欲を減退する意見や経験のみを伝えることなく、子どもの夢や希望を暖かく受けとめ、励まし支えていく姿勢を示すことが重要である。

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