令和4(2022)年度 SDGs達成の担い手育成(ESD)推進事業 採択状況

申請団体数

令和4年度は合計20団体の応募があり、12件を採択いたしました。

令和4年度採択事業一覧

(1)カリキュラム等開発・実践

事業名

採択団体

事業概要

 活動地域

教員・学校・地域間の相互エンパワーメントによる「SDGsカリキュラム」の展開と評価方法の開発 国立大学法人宮城教育大学 令和3年度に教員個人(Individual)、学校全体(Whole school)、地域全体(Whole area)に向けた相互エンパワーメントを行い、東北地方におけるSDGsの達成を目的とする本事業を推進することによって、青森県、山形県、福島県などの学校・地域において新たなSDGs達成の取組が展開した。令和4年度は実践を踏まえて、主体的な評価を促進し、自律的な展開を促すモデルを創造する。 1.個人:
宮城県、山形県
2.学校全体:
青森県八戸市、青森県青森市、山形県鶴岡市、宮城県仙台市、宮城県多賀城市、宮城県富谷市、福島県二本松市、福島県会津若松市
3.地域全体:
平泉町地域(世界遺産地域)、気仙沼市地域(東日本大震災被災地域)、大崎耕土地域(世界農業遺産地域)、只見町地域(ユネスコエコパーク地域)・会津地域(環境学習地域)、大仙地域(環境教育学習地域)、妙高地域(環境教育学習地域)
​レジリエントでサステナブルな地域社会の実現へ向けた世代間学習カリキュラムの開発 国立大学法人金沢大学 新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、日本の地域社会には、サステナビリティだけでなく、レジリエンシーも求められるようになりつつある。本事業では、そうした地域社会の実現へ向け、大学、地方自治体、ユネスコ認定地域コミュニティが連携し、若者と高齢者のための世代間学習を促す特別カリキュラムを開発する。 石川県白山市、石川県金沢市、宮崎県綾町、群馬県みなかみ町、三重県大台町
ユネスコエコパークを核としたESD/SDGs実践カリキュラム開発支援と国際交流の促進 国立大学法人信州大学 ユネスコエコパーク(BR)のユネスコスクールでは、SDGsを意識したESD実践事例が蓄積されつつある。本事業ではそれらの資産を活かし、ESD/SDGsを教師がみずから構想し実践するためカリキュラム開発に有用な情報を整理・発信することを通じて、ESD/SDGsの深化に寄与する。また国際的プログラムとしてのBRをきっかけとしたユネスコスクールの国際的な学校間交流の促進を目指す。 長野県及び全国10か所のBR(ユネスコエコパーク)

   

(2)教師教育の推進

事業名

採択団体

 事業概要

 活動地域

過疎地のSDGsを推進するへき地教師教育力開発プログラムと学校力担い手育成事業 国立大学法人北海道教育大学 へき地・小規模校の教師がへき地教育指導法を会得できていない現状を鑑み、本事業ではSDGs推進の担い手となるへき地教師教育力開発プログラムを推進する。これによりどのへき地の学校においても質の高い教育を子供たちに提供し、へき地・小規模校の教育課題をプラスに転換することで、学校力の向上とSDGsの発展を図る。 全国(北海道中心)
SDGs達成の担い手育成のためのグローブを活用した教員研修プログラムの開発と実践 国立大学法人東京学芸大学 SDGs達成のための担い手を育成する上で核となるグローブティーチャーを養成し、日本型グローブ活動を通したSDGs貢献に資する学び・活動を普及・拡充するため、日本型グローブを活用した教員研修プログラムを実践する。研修教材としてティーチャーズガイドとモジュール型及びハイブリッド型教材を開発・提供する。 全国ならびに東京都小金井市
SDGs達成に向けたeラーニング教材開発及びコミュニティづくりによる教員等の専門能力開発 国立大学法人金沢大学 SDGs達成に向けESDを実践する教育委員会や学校、教員等を対象とするeラーニング教材(実践編・教育経営編)の開発・活用を進め、そのプロセスにおける研修機会の創出と研修システムの開発を行うと共に、教材制作者を中核とする教員、研究者等が学び合うコミュニティを形成することで教員等の専門能力を開発する。 主に富山県、石川県及び福井県
ゲーミフィケーションを活用したSDGs教材・カリキュラムについて教員同士の学びあいを促す学習コミュニティの拡大・活性化 金沢工業大学 昨年度は、教員同士が学びあうことで学習効果の向上ならびに導入校の拡大を促す学習コミュニティの創造・運営を実施した。本年度は、学習コミュニティの拡大・活性化を行う。具体的には、昨年度、タカラトミーと共同開発したSDGs版人生ゲームと副教材の無料配布をきっかけに参加教員や教員同士の対話機会を増加させる。 全国(北海道、東京都、埼玉県、千葉県、石川県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、愛媛県、福岡県、長崎県、沖縄県を中心に)
「ESD for 2030」TOKAIプロジェクト
-SDGs・ESD普及啓発のための教員養成-
国立大学法人愛知教育大学 愛知教育大学を核に愛知県、岐阜県、三重県の大学、教育委員会、企業・団体等が連携し、学校教育において「ESD for 2030」を実践・指導できるミドルリーダー教員のための研究会、ESD授業を展開・実践するための教員研修を実施する。また、得られた成果をTOKAIモデルとして全国に発信する。 愛知県名古屋市、愛知県豊田市、愛知県岡崎市、愛知県豊橋市、愛知県刈谷市、愛知県知立市、三重県津市、三重県伊勢市、岐阜県岐阜市
ESDティーチャープログラムの展開による教師教育の推進事業 国立大学法人奈良国立大学機構 (1)ESD実践者に必要な資質・能力の育成を目的に、本学が開発したESDティーチャープログラムのオンライン・オフラインのハイブリッド方式による実施。
(2)ESDティーチャー等、ESD関心層を対象とした、オンラインでの継続的なフォローアップ研修の実施。
(3)研修成果としての成果発表会のハイブリッドでの開催。
福岡県大牟田市、熊本県菊池市、沖縄県那覇市、愛媛県松山市、鹿児島県屋久島町
SDGs達成のための資質・能力の育成を図る教員研修の包括的システム構築 国立大学法人広島大学 本事業は教員の資質・能力の育成を図るために、広島大学の教職大学院、教育ヴィジョン研究センター、広島県教育委員会、東広島市教育委員会、EPO中国、JICA、広島県内の企業等との連携によって研修会・セミナー・ワークショップを組み合わせた包括的な教員研修と教員養成システムを構築することを目的とする。 広島県及び全国

 

(3)教育(学習)効果の評価と普及

事業名

採択団体

 事業概要

活動地域

ESDの推進を担う学校及び教員のための評価手法開発事業
公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)
令和2~3年度に実施した同補助事業の成果を土台に、児童生徒への学習評価に関する継続的な議論の発展と海外発信も進めつつ、学校評価及び教員への評価に焦点を当て、学校教員自らの課題意識やニーズに基づいたモデル手法を開発・普及する。研究実績の比較的少ない学校/教員評価に着目し、その体系化を目指す。
宮城県気仙沼市、東京都大田区、東京都多摩市、神奈川県横浜市、新潟県新潟市、愛知県名古屋市、大阪府箕面市、京都府宇治市、奈良県奈良市、兵庫県神戸市、広島県福山市、福岡県北九州市、及び全国、海外
ESDの価値を引き出すための多様な手法(評価)に関する研究と成果の普及
横浜市教育委員会
ESD推進校(以下推進校)を指定し、そして、横浜市ESD推進コンソーシアムの委員である学識経験者との共同研究を行い、最新のESDの動向などを踏まえ、本事業を進めていく。評価については、一般的に簡易に行える量的な変化を捉えるものと、推進校を中心に質的な変化を捉えるものに分けて研究し、ともにESDのどのような価値を引き出せるかを明確にしながら検証していく。
神奈川県横浜市

お問合せ先

国際統括官付ユネスコ振興推進係
TEL:03-5253-4111(内線2602)
E-mail:jpnatcom@mext.go.jp