日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会政府間海洋学委員会(IOC)分科会関係活動に関する報告

第51回IOC執行理事会

2018年7月3日~6日に、第51回IOC執行理事会がフランス・パリのユネスコ本部にて開催されました。我が国からは、道田豊IOC分科会主査(団長)、河野健IOC分科会委員、安藤健太郎IOC分科会調査委員、齊藤宏明IOC分科会調査委員、渡辺達也文部科学省研究開発局海洋地球課深海地球探査企画官らが出席しました。
各地域小委員会の活動、「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」の準備作業、アルゴプロファイリングフロートネットワークの能力の発展、世界海洋観測システム(GOOS)、津波早期警報システムの推進等について議論が行われました。
また、米国のスクリプス海洋研究所名誉教授のWalter Munk博士の記念講演も行われました。
次回の第52回IOC執行理事会及び第30回IOC総会は、2019年6月25日から7月4日にユネスコ本部で開催される予定です。

第25回国際海洋データ情報交換に関する委員会(IODE)総会及び科学カンファレンス

2019年2月18日~19日にIODE25科学カンファレンスが、また20日~22日に第25回IODE総会が海上保安庁のホストにより東京のイイノホールにて開催されました。IODEは、1961年の第1回IOC総会において、海洋データの交換促進による海洋の調査研究や利用開発等の発展を目的に設立された、IOCの常設プログラムの1つです。本総会では、各国のデータセンターの連携、予算計画等についての議論や、共同議長の選出などが行われました。また、道田IOC分科会主査が2015年から共同議長を務めていましたが、本総会で任期終了となりました。
総会に先立ち開催された科学カンファレンスでは、大山文部科学省国際統括官(日本ユネスコ国内委員会事務総長)による開会挨拶の後、国連海洋科学の10年への貢献、IODEに関する地域別の進捗、能力開発等について、発表や議論が行われました。

第12回IOC西太平洋地域小委員会(WESTPAC)総会

2019年4月2日~5日に、第12回IOC/WESTPAC総会がフィリピン・マニラで開催されました。日本からは、道田IOC分科会主査、安藤IOC分科会委員(WESTPAC副議長)、文部科学省職員及び海上保安庁職員等が参加しました。
総会では、「持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」やSDGs14(海洋)への貢献、サンゴ礁の保護及び回復に関する事業などについて話し合われました。また、安藤委員がWESTPAC副議長に再選しました。

IOC能力開発に係る専門家タスクチーム会合

IOC能力開発に係る専門家会合に設置された「クリアリング・ハウス・メカニズム」及び「途上国の能力開発ニーズ」の二つのタスクチームに関する会合が平成31年3月13日~14日にパリUNESCO本部にて開催され、我が国からは渡辺達也 文部科学省研究開発局海洋地球課深海地球探査企画官が出席しました。
今次会合では、平成30年10月から平成31年2月までに行われた能力構築に係るニーズ調査の分析結果について議論されました。

「国連オープンエンド非公式協議プロセス第20回会合」

本プロセスは、海洋における持続可能な開発をテーマとし、海洋問題及び海洋法に関する進展について、国連総会の年次レビューを促進するために、第54回国連総会決議(1999年)により、設置されたものです。本年は6月10日(月曜日)~14日(金曜日)にかけて、国連本部において「海洋科学及び持続可能な開発のための国連海洋科学の10年」をテーマに行われる予定となっています。
日本からは、東北大学須賀教授及び文部科学省職員が参加予定です。

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