日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会IOC分科会第63回議事録

1.日時

平成25年6月14日(金曜日)14時00分~16時00分

2.場所

文部科学省 旧文部省庁舎 2階 文化庁第2会議室

3.出席者(敬称略)

〔委員〕

植松光夫(主査、国内委員)、宇平幸一、奥脇直也、蒲地政文、須賀利雄、谷伸、津田敦、深澤理郎、福代康夫、道田渡邉研太郎、渡邊朝生

〔関係省庁等〕

内閣府、外務省、文部科学省海洋地球課、気象庁、海上保安庁、環境省、独立行政法人海洋研究開発機構

〔文部科学省(事務局)〕

加藤国際統括官、籾井国際統括官付国際戦略企画官、その他関係官

4.議事

【植松主査】
 ただ今から日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会第63回IOC分科会を開催させていただきたいと思います。主査を務めます東京大学大気海洋研究所の植松光夫といいます。どうかよろしくお願いします。
 本日は御多忙中のところお集まりいただきまして、本当にありがとうございます。まず事務局から定足数の確認をお願いいたします。
【堀尾ユネスコ協力官】
 本日は、委員14名のうち出席委員が12名となっておりますので、委員の過半数7名を満たしておりますので、定足数を満たしております。
【植松主査】
 ただ今から第63回IOC分科会を正式に開催いたします。第131回日本ユネスコ国内委員会総会(平成24年9月13日開催)にて、会議公開手続が改正されて、本分科会は原則として公開とするということになりました。座長が認める場合は、非公開とすることができます。本日は、ユネスコで行われる第27回IOC総会の対処方針について検討を行うため、公開規則第4項に基づき、公開することにより会議の公平かつ中立な実施に著しい支障を及ぼすおそれがあると認められるため、議題2以降については、議事を非公開といたします。
 会議の報告書については、これまでは議事要録でしたが、今回の改正に伴い、公開部分は議事録となりますので、よろしくお願いいたします。
 委員及び事務局の方で異動がありましたので、報告をお願いいたします。
【堀尾ユネスコ協力官】
 気象庁の地球環境・海洋部長の佐々木委員が3月、人事異動がありまして、後任として宇平幸一委員が着任されましたので、5月14日付けで発令させていただいております。また、同じく海上保安庁海洋情報部長として、加藤部長が異動になり、後任として、谷伸委員が着任されておりますので、こちらも同じ5月14日付けで委員の発令をさせていただいております。また、福代委員が3月末で東京大学を定年退職されましたので、所属の変更をさせていただいております。それから、事務局にも少し異動がございまして、3月31日付けで、前大臣官房国際課国際協力政策室長の浅井が転任いたしまして、その後任として4月15日付けで、籾井圭子国際戦略企画官が着任いたしております。
【籾井国際戦略企画官】
 よろしくお願いいたします。
【植松主査】
 また、本日は、関係省庁として内閣府、外務省、文部科学省海洋地球課、気象庁、海上保安庁、環境省から御出席を頂いているほか、IOC協力推進委員会の事務局の海洋研究開発機構からも御出席を頂いております。どうかよろしくお願いいたします。それでは、配付資料の確認をお願いします。

(事務局より配付資料について説明)

【植松主査】
 よろしいでしょうか。そうしましたら、前回会議議事要録の確認をしたいと思います。議事要録、資料63-1について、時間の関係上、読上げは省略させていただきます。もしお気付きの点があれば、後ほど事務局まで御連絡をお願いいたします。
(議題1)前回会議以降の活動報告について
 そうしましたら、議題1、前回会議以降の活動報告について。これは平成24年6月から、本年25年の6月までということで、これは事務局に報告をお願いしたいと思います。
【堀尾ユネスコ協力官】
 それでは、資料63-2を御覧ください。こちらに基づいて報告をさせていただきます。まず、昨年の6月25日から28日にIOC執行理事会が行われまして、こちらには植松主査、道田委員、福代委員のほか、関係省庁から出席をいたしております。このIOC執行理事会では、今回のIOC総会にかける議題が審議されまして、次期中期戦略のうちハイレベル目標についての審議や、気候変動や津波などの自然災害リスク軽減などの社会的な要請を反映した形で改定されるということになりました。
 また、我が国からは、国内委員会としてユネスコに出しております「サステイナビリティ・サイエンス」の提言について紹介をし、中期戦略に入れ込むよう発言を行ったところです。また、2012年から2013年の資金計画や持続的な海洋観測及びサービス、IOCマニュアルの改定などについて議論が行われました。
 そのほか、IOCに対する人的貢献として、まずIOC役員会に道田委員が副議長として入っておりますので、その役員会が行われております。2ページ目に移りまして、全球気候観測システムの海洋パネル、WCRP(世界気候研究計画)の海洋観測パネルの役割を担うOcean Observations Panel for Climateの共同議長に須賀委員が任命されております。
 また、WESTPACの方で、新しく議長、副議長が替わりましたので、諮問グループも改定され、我が国から推薦しておりましたJAMSTECの安藤健太郎氏が任命されております。また、IOC事務局の方には、本年1月にJAMSTECの宮木修氏を職員として派遣していただいております。
 それで、そのほかに各個別事業の会議が各種開催されておりますが、そちらは3ページから一覧表にして記載させていただいておりますので、御確認をお願いします。
 そして、最後7ページには、それぞれの分野について詳細な議論を行っていただくIOC協力推進委員会の開催状況についても記載させていただいております。以上です。
【植松主査】
 どうもありがとうございます。ただ今の報告について、御質問、あるいは何か補足、コメントございましたらお願いしたいと思います。どうぞ。
【道田委員】
 細かいことがたくさんありますが、一つ、3ページに、下の方にPICESの会合が昨年10月に広島市で行われて、私が出たと、こう書いてありますけど、これは日本で行われたので、もちろん日本人はこのほかにたくさん参加されておりまして、ここにおられる方の中では津田さんもPICESに深く関与されておりますので、参加されています。私は特にIOC、WESTPACとPICESは関係する海域が近いものですから、協力の関係を模索しようという趣旨で出席して、しかるべき発言をしてきたということであります。以上です。
【植松主査】
 ありがとうございます。ほかにどなたか、最近の御報告はございますでしょうか。GOOS関係、それから、IODE、あるいはWESTPAC-HAB、補足ございますか。
【須賀委員】
 6ページの一番上に記載の第2回GOOS運営委員会が3月に中国(青島)で開催されまして、まだ新しいフレームワークでGOOSの活動を始めて完全にそれが全速力の段階に至っておらず、まだ準備段階なわけですが、様々な長期ビジョンの策定からコンポーネントの明確化や、この運営委員会の下に設けられる各パネルの付託事項を議論しました。また、今度の総会にかけられる件で、予算が非常に限られているということで、そのGOOSのワークプランを実現するために必要な予算の6割程しか、この今回のIOCの予算の中には入っていないということで、その辺りの具体的な議論は、あとは共同議長と事務局に預けました。ですから、最終的にどういう具合な話になったかというのは知らなかったのですが、今回はそのことが総会で多分提案されて、各国の御協力をお願いしますというような話になるのだろうと思います。
【福代委員】
 よろしいですか。活動報告とは少しずれてしまうかもしれませんが、WESTPAC事務局のWenxi Zhu氏から、WESTPAC25周年記念事業について個人的に協力を要請されているということで、WESTPACの歴史、設立時に日本が非常に深く関与していたということですが、実はその頃活動されておられた先生方がかなり以前にリタイアされてしまって、資料が手元にない状況です。バンコクのWESTPAC事務局にもかなりばらばらにしかないということなので、もしその設立時の写真あるいはそういうドキュメントをお持ちの方があれば、是非協力をお願いいたしたいと思います。私にお送りいただければ、PDF化をしてお返ししたいと思いますので、是非よろしくお願いいたします。
【植松主査】
 どうもありがとうございます。ほかにどなたか御意見、情報提供ございますでしょうか。今回活動報告を写真入りにするというのは、初めての試みですか。
【堀尾ユネスコ協力官】
 今年の春の国内委員会総会からですね。少しビジュアル的にも皆さんに関心を持って見ていただけるように、工夫しないといけないという問題提起があり、国内委員会の活動報告に少しこういった写真を入れるようにしております。今、国内委員会の方ではフェイスブックでいろいろな活動を発信するようにしておりますので、先生方や関係省庁で何かIOCの活動がありましたら、是非御提供頂ければと思います。

(議題2)第27回IOC総会対処方針について
 第27回IOC総会対処方針について議論を行った。(規定により非公開)

(議題3)IOC活動の推進について
 IOC活動の推進について議論を行った。(規定により非公開)

(議題4)その他
【植松主査】
 ありがとうございます。
 そうしましたら、議題4、その他の事項について何か、御意見ございますでしょうか。
【渡邉(研)委員】
 初めての集まりなので、これがふさわしいか分かりませんが、情報として是非お知らせしたいのは、南極条約の協議国会議が毎年開かれ、この間、ブリュッセルで36回目の会議がありまして、その中の議題で、サイエンスイシューというのがあるのですが、この場に多分興味を持つ方がおられると思うので、御報告したいのですけれども、International bathymetric chart of the southern ocean、南極海の海底地形図ですね。それのファーストリリースが今年の4月にありましたので、ご報告します。(IBCSOホームページURL: http://www.ibcso.org/data.html
【植松主査】
 どうもありがとうございます。ほかにどなたか、情報あるいはコメント。
 そうしましたら、予定よりも20分遅れて、不手際で申し訳ございませんでした。皆さんの活発な御意見頂きまして、ありがとうございます。これもまた最終的に打ち合わせて、対処方針として今度の第27回のIOC総会に臨みたいと思います。今日は本当に忙しいところありがとうございました。これにて閉会いたします。

―― 了 ――

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