資料1 日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会第34回会議議事録

1.日時

平成27年11月5日(木曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省3F3特別会議室(文部科学省3階)

3.出席者

(委員)
礒田博子(主査、国内委員)、重政子(国内委員)、岩熊敏夫、大澤雅彦、佐藤哲、服部保、馬場繁幸、松田裕之
(関係省庁)
農林水産省、林野庁、水産庁、国土交通省、環境省関係官
(文部科学省(事務局))
福田国際戦略企画官、野田ユネスコ協力官、その他関係官

4.議事録

【礒田主査】  おはようございます。本日は、御多忙のところ、お集まりいただき、ありがとうございます。定刻になりましたので、事務局は定足数の確認をお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】  本日は、出席の委員が8名、松田先生、後からいらっしゃる予定です。そうしますと、9名になりますけれども、委員の過半数であります7名以上ありますので、過半数を満たしております。
【礒田主査】  それでは、ただいまから第34回MAB分科会を開催いたします。日本ユネスコ国内委員会の会議の公開手続に基づき、本分科会は原則として公開することにいたします。座長が認める場合は非公開とすることができるとされております。
本日の議事のうち、議題2「平成28年申請予定地域について」に関しましては、公開することにより、会議の公平かつ中立な実施に著しい支障を及ぼすおそれがあると認められるため、議題2以降の議事を非公開といたします。
非公開の部分を除いて、御発言は、議事録としてそのままホームページ等で公開されますので御承知おきください。
それでは、事務局から配付資料の確認をお願いいたします。

(事務局から配付資料について説明)

<議題1>第14回生物圏保存地域東アジア・ネットワーク会議(EABRN)について
【礒田主査】  ありがとうございました。それでは、議題1に入ります。平成27年10月6日から9日の日程で、志賀高原エコパークにおいて第14回生物圏保存地域東アジア・ネットワーク会議が開催され、当分科会からは私と岩熊委員、佐藤委員が出席いたしました。会議の結果概要について、事務局から御説明、お願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】  それでは、資料2を御覧いただきたいと思います。東アジア・ネットワーク会議(EABRN)につきましては、10月6日から9日、志賀高原で開催されておりまして、テーマが「Activities in transition area and the role of local communities in managing BRs」ということで行われました。参加者につきましては、日本、中国、カザフスタン、モンゴル、韓国、ロシアのMAB関係者約40名ということで、日本からは資料のとおり出席しております。
また、10月8、9のセッション、これは日本ユネスコエコパークネットワークとの合同セッションで行われておりますので、そちらの関係者の方も、こちらのEABRNの会議に参加していただいております。
1日目につきましては、先ほど申し上げましたテーマに関する各国からの発表ということで、日本からは佐藤先生が「Knowledge Base,Residential Researchers and Knowledge Translators Supporting Collaborative Actions for Adaptive Governance in the Transition Area」というタイトルで発表を行っていただきました。また、志賀高原BRについての説明も行われました。
2日目が現地調査でございまして、志賀高原BRの核心地域、それから、移行地域への現地調査を行ったということでございます。
3日目が、その現地調査に基づいて評価が行われましたけれども、主なコメントとしては、核心地域の面積を広げるべきではないかですとか、核心地域が緩衝地域や移行地域に囲まれてない部分について、国立公園として保護されていることは理解できるが、何らかの対応が望ましいのではないか、案内標識・解説標識の数が少ないなどのコメントが出されたところでございます。
また、同じ日に日本ユネスコネットワーク(JBRN)の活動についても紹介が行われ、さらに各国からのカントリーレポートが行われました。日本からは、岩熊先生が発表を行っていただいたところでございます。
4日目は、EABRNの規約の改正ということで、主な点としては、Steering Committeeというものを設置する。それの議長は当該年の開催国、副議長が次の開催国ということで、これは次の会合の開始のときまで務めることになっております。したがいまして、日本は2017年、次の会議の開始のときまで議長ということになってございます。
また、EABRNそのものについての評価の意見交換もございまして、主な意見として、EABRNがコミュニケーション、友好を深める機会となっているでありますとか、よその国のBRの現地調査をするための大変よい機会である、また、今後はメンバー間や地域レベルの交流を拡大すべきとか、共同研究を促進させる工夫が必要であるなどの意見が出されました。
また、セッション7、最後になりますけれども、次回の開催地といたしまして、first priorityは、一度も開催したことがない北朝鮮、その次のsecond priorityが、これも一回も開催したことがないカザフスタンということで、北朝鮮はこのとき欠席でございましたので、今年中に承諾がない場合は自動的にカザフスタンの開催になります。
最後に、開催国を代表いたしまして、岩熊先生から閉会の挨拶を行っていただいたところであります。
以上でございます。
【礒田主査】  ありがとうございました。出席した岩熊委員、佐藤委員から補足があれば、お願いいたします。
【佐藤委員】  一つ、よろしいでしょうか。このときに、やはりMABのブランディングの話題が非常にいっぱい出てまいりまして、今度、実は12月14日から16日に、上海で中国のBiosphere Integrated Rural Urbanization Programというのがございますが、そのプログラムなどが主催しまして、ブランディングに関わるワークショップが開かれるという情報がありました。ワークショップのタイトルは、「Promoting Green Economies in Biosphere Reserves Through Certification, Labelling and Branding Schemes」というタイトルの大変興味深いワークショップが開かれます。これに私どもの研究室で今、ブランディングを主に研究している、特に水産物等々のブランディングを研究している大元鈴子という博士号取得研究員がおりまして、彼女を参加させるということで、正式にユネスコから招待状を頂くことができました。また、磯田主査には推薦状を書いていただくことをお願いしまして、幸いにして参加できることになりましたので、また、どのような議論が行われたかにつきましては、改めて、機会がありましたら報告させていただきたいと思います。
【礒田主査】  ありがとうございます。岩熊先生。
【岩熊委員】  もう1点補足すると、日本のネットワークの会合が同時に開かれていまして、その発表が3日目にあったときに、日本の、特に環境教育、これがいろいろ進んでいることが評価されていたと思います。それで、最後の日に、これはチョウ先生だったと思いますけれども、来年の3月に開催される国際会議で、二つぐらいは出ていただいた方がいいんじゃないか。要は、日本で言いますと七つBRがありますけれども、そのサイトから2か所ぐらいの方から人が来ていただくといいんじゃないかというような御提案がありました。
以上です。
【礒田主査】  ありがとうございます。
ほかに、ただいまの御説明について補足、御質問等ありましたら、お願いいたします。よろしいでしょうか。
それでは、議題2に入ります。議題2につきましては非公開となりますので、報道関係者及び傍聴者は退室をお願いいたします。

<議題2> 平成28年ユネスコエコパーク申請地域について
申請書概要とともに意思表明の提出のあった木曽(申請者:木曽ユネスコエコパーク推進協議会検討委員会)、祖母傾(申請者:祖母傾ユネスコエコパーク大分・宮崎推進協議会)及びみなかみ(申請者:群馬県みなかみ町)について審議を行った結果、本分科会で出された所見へ適切に対応の上、平成28年のユネスコへの申請に向けた準備を進めるべきである旨、各申請者宛て通知を行うこととした。

本日、用意しております議題は以上ですけれども、このほか、特に報告、審議すべき案件はございますでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、これで閉会いたします。本日は御多忙の中、御出席いただき、ありがとうございました。

―― 了 ――

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