令和5年12月13日(水曜日)10時00分~12時30分
オンライン開催
(委員)
渡邉主査(国内委員会委員)、大野委員(国内委員会委員)、沖委員(国内委員会委員)、安達委員、大元委員、酒井委員、佐藤委員、朱宮委員、松田委員
(事務局)
渡辺事務総長(文部科学省国際統括官)、匂坂副事務総長(同省国際統括官付国際交渉分析官)、本村事務局次長(同省国際統括官付国際戦略企画官)、小野事務総長補佐(同省国際統括官付国際統括官補佐)、その他関係官
【渡邉主査】 皆さん、おはようございます。本日はお忙しい中御参加いただきまして、ありがとうございます。定刻になりましたので、委員の皆様におかれましては、会議中は可能な限りカメラをオン、そして、発言時のみミュートを解除していただければと思います。
それでは最初に、事務局から定足数の確認をお願いいたします。
【小野国際統括官補佐】 本日は、出席の委員が9名で委員の過半数ですので、定足数を満たしております。
なお、本日は報道関係者の取材を受け付けており、共同通信社の方が取材されておりますので、あらかじめお知らせいたします。
また、関係省庁として、環境省、林野庁、国交省からも御出席いただいております。以上です。
【渡邉主査】 ありがとうございます。
それでは、ただいまから第53回MAB計画分科会を開催いたします。
本日の議事のうち、議題2「ユネスコエコパークの拡張申請について」以降の議題に関しましては、公開することによって当事者又は第三者の権利、利益や公共の利益を害する恐れがあると認められるため、会議の公開手続に基づいて議事を非公開といたします。非公開の部分を除いて、御発言は議事録としてホームページ等で公開されることになりますので、御承知おきいただければと思います。
続きまして、前回の分科会以降、委員、そして事務局に異動がありましたので、御紹介をしたいと思います。配付資料の参考資料1を御覧ください。
令和5年10月19日付けで大元鈴子さん、そして、朱宮丈晴さんが新たに本分科会の委員となられました。大元委員、朱宮委員から一言ずつ御挨拶をお願いできればと思います。よろしくお願いいたします。
【大元委員】 ありがとうございます。鳥取大学におります大元と申します。どうぞよろしくお願いいたします。MABに関しては、綾町で登録された後ぐらいから調査に入ったりしていまして、その関係で今回も呼んでいただいたのかなと思っております。よろしくお願いいたします。
【渡邉主査】 ありがとうございます。では、朱宮さんからもお願いいたします。
【朱宮委員】 おはようございます。日本自然保護協会の朱宮と申します。MABとの関連としましては、現在、日本MAB計画支援委員会の委員長をさせていただいております。それと、文部科学省からユネスコ未来共創プラットフォーム事業ということでユネスコエコパークの支援をさせていただいております。本日はよろしくお願いいたします。
【渡邉主査】 ありがとうございました。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、事務局の異動の報告ということで、事務局からお願いいたします。
【小野国際統括官補佐】 本年8月8日付けで渡辺正実国際統括官/日本ユネスコ国内委員会事務総長が着任しております。
【渡辺国際統括官】 国際統括官/日本ユネスコ国内委員会事務総長の渡辺です。ユネスコの事業に関する仕事は初めてですけれども、皆様方の御指導よろしくお願いします。
【小野国際統括官補佐】 本村宏明国際戦略企画官/日本ユネスコ国内委員会事務局次長が着任しております。
【本村国際戦略企画官】 国際戦略企画官の本村と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
【小野国際統括官補佐】 事務局からは以上です。よろしくお願いいたします。
【渡邉主査】 ありがとうございました。
次に、事務局から配付資料の確認をお願いします。
【小野国際統括官補佐】 失礼します。今日は、渡邉主査がこちらの文部科学省の会場ですけれども、残りの委員の先生方皆様はオンラインで御参加いただいております。配付資料はお手元にPDF一式でお送りしております。今画面に共有させていただいておりますけれども、配付資料としまして、資料1、それから、附属資料1から6、参考資料1から5番がお手元にあるかと思います。基本的にはPDFで1本ですので落丁等はないかと思いますが、もし不足の点等ございましたら、事務局までお知らせください。
<議題1 人間と生物圏(MAB)計画に関する活動報告について(報告)>
【渡邉主査】 ありがとうございます。
それでは、議題1、「人間と生物圏(MAB)計画に関する活動報告について」に入りたいと思います。本議題では、前回の会議以降の国内外におけるMAB計画関係の主な動きに関する報告ということになります。事務局から説明をお願いいたします。
【小野国際統括官補佐】 では、活動報告をさせていただきます。今、画面に表示させていただいています資料1を御覧ください。ページ番号2ページになります。
最初に、第35回MAB計画国際調整理事会が、今年の6月にパリのユネスコ本部で開催されました。渡邉主査に団長として御出席いただいております。主な議題としましては、記載にございますとおり、ポスト2020生物多様性枠組に対するMABの貢献、国際ユネスコエコパークの日、ユース参加に関するオープンエンド作業部会の活動、次の大きなイベントでございます25年の中国における第5回生物圏保存地域世界大会、それから、MAB計画の名称変更等について議論がございました。また、日本は申請がございませんでしたが、新しいユネスコエコパークの新規の登録及び拡張、それから、定期レビューについても審議が行われまして、新しい地域が登録されて、結果、合計で134か国748地域にユネスコエコパークはなっております。
次に、国内の活動としては、ユネスコ未来共創プラットフォーム事業を文部科学省で、先ほど朱宮委員からありましたが、日本自然保護協会様へ委託させていただいておりまして、定期的に事業、ワークショップ等を開催しております。第1回から既に開催されておりまして、第4回までが終わってございます。次の第5回が年明けで、本日御参加の大元委員に御講演いただく予定となってございます。
引き続きまして、エコパークの構成自治体の協議会でございます日本ユネスコエコパークネットワーク(JBRN)の総会が7月に開催されました。国内委員会からも参加させていただいております。
それから、文部科学省で毎年夏に、8月に行っております、こども霞が関見学デーを今年も開催しました。こちらもJBRNから出展していただいて、「森のかけら」を紙やすりで磨いてストラップを作るワークショップを行っていただいております。
次に、国際ネスコエコパークの日、11月3日でございますけれども、昨年から始まりまして今年が2回目となりました。昨年は松田先生と渡邉主査から共同メッセージを出していただきましたけれども、今年は、次のページの南アルプス、白山、祖母・傾・大崩、綾の各地域でそれぞれイベントを開催いただいております。
それから、国際的なものとしまして、第14回東南アジア生物圏保存地域ネットワーク(SeaBRnet)の会合が11月に開催されております。本日御出席の松田委員に御出席いただきまして、日本のエコパークの取組を御紹介いただいております。この事業は文部科学省の信託基金で支援させていただいております。
最後に、これも松田先生のところですけれども、横浜国立大学のユネスコチェアの活動が行われておりまして、先ほどの7月のJBRNの大会で横浜国立大学とJBRNとで連携の締結署名式が行われてございます。その他、松田先生の方で様々な大学、海外の大学で御講演いただいております。以上になります。
【渡邉主査】 ありがとうございました。ただいまの事務局からの説明に対しまして、質問やコメントありましたらお願いいたします。挙手ボタンを押して、お名前をおっしゃって発言いただければと思います。いかがでしょうか。松田さん、よろしくお願いします。
【松田委員】 ありがとうございました。あと、確か去年も報告があったんじゃないかと思いますけれども、MAB関係の大学間ネットワークが金沢大学を中心に企画されておりまして、幾つか定期的に会合を持っています。その金沢大学は、別のユネスコチェアを今年から走らせているということで、これも多分MAB計画にも関係するんじゃないかと思います。以上です。
【渡邉主査】 ありがとうございます。ほかにはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
冒頭の説明の中に、6月の国際調整理事会の報告がありました。私も参加したんですけれども、新しい世界生物多様性枠組が採択されて最初の理事会ということもあって、新しい生物多様性の目標枠組にMABがどう貢献していけるのかということが非常に何度も議論されました。
それから、10年に一遍開催しているMABの世界大会ですけれども、2025年に中国の杭州で開催されるということが発表されました。アジアでは初めての世界大会ということで、この世界大会に向けて日本のMABの取組も活発化させて、中国の杭州の公式の大会でいろいろな形で発信することができたらいいなと感じたところです。以上、補足でございます。
委員の皆さんからほかによろしければ、次の議題に移りたいと思います。
松田さん、お願いします。
【松田委員】 今度、中国で世界大会が行われるということなんですけれども、率直に申しまして、私は中国に渡航することをかなり危惧しています。一般人が逮捕されるという事態が現に生じている中で、なぜ中国でやることを皆さんそのままスルーされるのかというのが、私は実はちょっと危惧しています。先日青年フォーラムが中国で企画されまして、うちの学生が参加させていただいたんですけれども、一応どんなことをやってはいけないということはある程度内々には申し伝えました。そうしないと、僕は結構危険であると実は思っているんですが、そういう認識はあまり持たれていないんでしょうか。
【渡邉主査】 事務局で何かコメントできることはありますか。
【小野国際統括官補佐】 貴重な御意見ありがとうございます。先生がどういった点で御懸念か詳細を存じ上げませんけれども、基本的に政治的な動きでなければというのもありますし、また、2年後ということもありますので、また、そのときの状況を見て検討させていただければと思います。
【渡邉主査】 2年後ということなので、状況を共有していただいて、日本としての対応の仕方を相談していくことができればいいなと思います。よろしくお願いいたします。
ほかにはよろしいでしょうか。ありがとうございました。
それでは、この議題を終えまして、冒頭お伝えいたしましたとおり、次の議題から非公開という扱いにしたいと思います。傍聴の方へのYouTube配信はここで終了させていただきたいと思います。本日はありがとうございました。
YouTube配信終了が確認できたら再開したいと思います。
(傍聴者等の退室)
<議題2 ユネスコエコパークの拡張申請について(審議)【非公開】>
ユネスコエコパークの拡張申請について議論を行った。
<議題3 ユネスコエコパークの定期報告書について(討議)【非公開】>
ユネスコエコパークの定期報告書について議論を行った。
―― 了 ――
国際統括官付