第33回日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会 議事録

1.日時

平成27年8月24日(木曜日)14時00分~16時00分

2.場所

文部科学省3階 3F3特別会議室

3.出席者

(委員)
礒田博子(主査、国内委員)、寶馨(国内委員)、重政子(国内委員)、岩熊敏夫、鬼頭秀一、服部保、正木隆、松田裕之
(関係省庁)
外務省、農林水産省、林野庁、水産庁、国土交通省、環境省関係官
(文部科学省(事務局))
山脇国際統括官、福田国際戦略企画官、野田ユネスコ協力官、その他関係官

4.議事

【礒田主査】
 本日は、御多忙のところ、お集まりいただきありがとうございます。定刻になりましたので、事務局は定足数の確認をお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】
 本日は、御出席の委員が8名で、委員の過半数7名以上ですので、定足数を満たしております。
【礒田主査】
 それでは、ただ今から第33回MAB計画分科会を開催いたします。
 本日の議事のうち、議題2「平成27年ユネスコエコパーク申請地域について」に関しましては、公開することにより当事者又は第三者の権利、利益や公共の利益を害するおそれがあると認められるため、会議の公開手続に基づき、議事を非公開といたします。
 非公開の部分を除いて、御発言は議事録としてそのままホームページ等で公開されますので、御承知おきください。
 それでは、はじめに、事務局の人事異動がございましたので、御報告をお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】
 では、御紹介させていただきます。8月17日付けで福田国際戦略企画官が着任しております。
【福田国際戦略企画官】
 福田です。よろしくお願い申し上げます。
【野田ユネスコ協力官】
 それから、6月から仙台ユネスコ第三係長が就任してございます。
【仙台ユネスコ第三係長】
 仙台です。よろしくお願いいたします。
【野田ユネスコ協力官】
 以上でございます。
【礒田主査】
 ありがとうございました。
 次に、事務局から配付資料の確認をお願いいたします。

(事務局から配付資料について説明)

【礒田主査】
 ありがとうございました。

<議題1>第27回ユネスコMAB計画国際調整理事会について
 それでは、議題1に入ります。本年6月8日から12日に第27回MAB計画国際調整理事会がフランスのパリで開催され、日本からは本分科会の松田委員ほかが出席されました。同会議の概要について、松田委員から御報告をお願いしたいと思います。この後の議事の関係から、3分程度でお願いできれば幸いです。
【松田委員】
 はい。ユネスコパリ本部で開催され、私と文部科学省の板倉課長補佐、それから、ユネスコ日本代表部の参事官の北郷様が参加され、白山のBR関係者、中村さんと飯田さん、飯田さんは国連大学ですけれども――がオブザーバー参加いたしました。参加理事国は資料に書いてあるとおりです。
 議事は幾つかありますけれども、まず、事務局の部長はハン・チュンリさんという中国人の方です。昨年の11月に名古屋で開催されたESD世界大会の勧告についてイギリスの方から、BRはESDの焦点であるべきだという言及を頂きました。各国国内委員会の報告というのがございまして、日本からは、去年、2地域が新たに日本から登録されたこと、それから、ユネスコエコパークネットワーク会合というのが今、2回開かれていること、それから、ジャカルタ事務所の日本信託基金を通じて、アジア・太平洋地域におけるMABに関わる人材育成の協力を行っていることなどが報告されています。
 ページをめくっていただきますと、3番目です。MABは最近、ブランディングに力を入れていまして、EuroMABのネットワークの方からMABの情報発信のブランディング事業というものの実施報告が行われました。あと、出口戦略。いわゆるマドリッド・アクションプランに沿っていないような古いタイプのBRに関しまして、レビューをするということなんですが、定期報告の提出期限は今年の9月30日である。それで、これが議論の末、やはり了承されまして、それは、後から述べますけれども、2016年の新ビューローの中でそれが検討されるということです。うちのところで、1980年登録の志賀高原が拡張を去年やりました。それ以外の3つ、きょうの審査ですが、これも何もしなければこれに当たるところだったと思いますが、今、こうして拡張申請をかけているという。ある意味ではぎりぎりのタイミングということになります。
 5番目です。日本からはサステナビリティ・サイエンスあるいはESD、Education for Sustainable Development、これらの観点がMAB戦略に盛り込まれたことを歓迎する。MAB戦略ですけれども、後の方の資料にセビリア戦略という1995年の戦略が載っておりますが、今年、このMAB ICCで2015年から25年の新たなMAB戦略が採択されました。その文章も後ろの方に載っております。それで、ユネスコスクールとの連携を図るというようなことが行われました。だから、これの戦略を決めるときに、結構議論が百出しまして、特別ワーキンググループといって、会合が終わった後、夕方から夜にかけて、ずっと延々と議論するという会合があって、そこに参加しないとどう変わってしまうか分からないというような危機感を持ちながらこういう会合をやっていたということがございました。
 併せて、生物圏保存地域、Biosphere Reservesの名称をBiosphere Regionあたりに変更してはどうかというような議論も事務局から出ていたんですが、これは極めて評判が悪くて、多分もうそういう話にはならないのではないかと思います。新規BRについては、ミャンマーは新たにインレー湖が登録されて、新たな国が加わったということです。
 次にBRの定期報告のフォローアップということで、日本は、2007年に、1980年登録の4つのBRに関しまして、定期報告は2007年に出していたので、ちょっと間があるんです。そうでないところは、世界各国でBRのレビューが行われまして、マドリッド・アクションプランに合致していないというところが続出しているという状況が報告されました。
 8番目として、日本からは、セクター間、事業間の連携がサステナビリティ・サイエンスを推進する上で重要であるというようなことを述べました。
 11番目にいきますと、申請ガイドラインの作成というものが提案され、この後、リマでやります。
 12番目、来年の大会ですが、実は、日本の暦では今年度になります。3月14日から17日にペルーのリマでワールドネットワークのバイオスフィア・リザーブの会合をやるというのが第4回目になります。こういう極めて節目の会合が行われるということが了承されました。ですから、今度は各国から1人ではなくて、各BRから1人ぐらいずつ出してほしいというような規模で考えているということです。ただ、日本は年度内ということなので、そういう予算が各BRで今から組めるかというと、極めて厳しい状況にあるだろうということになります。併せて、その中で、3月に来年の国際調整理事会が開催される。しかも2日間しかないという状況にあるということです。
 以上です。
【礒田主査】
 ありがとうございました。ただ今の御説明について御質問等ございましたらお願いいたします。よろしいでしょうか。
 それでは、議題2に入ってよろしいでしょうか。

<議題2>平成27年ユネスコエコパーク申請地域について
(非公開にて審議のため省略)

【礒田主査】
 本日用意しております議題は以上ですが、特に報告、審議すべき案件はございますでしょうか。
 それでは、これで閉会いたします。本日は、御多忙の中、御出席いただきありがとうございました。

── 了 ──

 

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