第31回日本ユネスコ国内委員会自然科学小委員会人間と生物圏(MAB)計画分科会 議事要録

※議題3は非公開にて審議のため、議事要録を作成。

1.日時

平成26年9月8日(月曜日)10時00分~12時00分

2.場所

文部科学省 5階 5F1会議室

3.出席者(敬称略)

〔委員〕

鈴木邦雄(主査、国内委員)、重政子(国内委員)、伊藤元己、岩熊敏夫、大澤雅彦、鬼頭秀一、佐藤哲、馬場繁幸、正木隆、松田裕之

〔関係省庁〕

内閣府、外務省、農林水産省、林野庁、水産庁、国土交通省、環境省関係官

〔文部科学省(事務局)〕

秋葉大臣官房付、その他関係官

4.議事要旨

【議題3】平成27年申請予定地域について
 ユネスコエコパークについて、平成27年申請に向けて検討を行っている団体から提出のあった申請書概要に基づいて、各申請案件の利害関係者を確認した上で各申請案件を評価した結果、以下のとおり平成27年のユネスコへの申請に向けて準備を進めることが適当である案件3件と、平成27年のユネスコへの申請は見送ることが適当である案件1件を決定した。

○白山ユネスコエコパーク
 1.申請団体: 白山ユネスコエコパーク協議会
 2.申請の種別: 拡張登録申請
 3.審査結果: 平成27年のユネスコへの申請に向けて準備を進めることが適当である。
 4.選考理由: 新たに移行地域を設定することで「生物圏保存地域審査基準」に適合するものとなっている。また、地域の特色を活かし、生態系の持続可能な利活用に関する様々な活動が積極的に行われている点は評価できる。

○大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク
 1.申請団体: 大台ヶ原・大峯山ユネスコエコパーク保全活用推進協議会
 2.申請の種別: 拡張登録申請
 3.審査結果: 平成27年のユネスコへの申請に向けて準備を進めることが適当である。
 4.選考理由: 新たに移行地域を設定することで「生物圏保存地域審査基準」に適合するものとなっている。また、奈良教育大学との連携による教育活動が推進されている点は評価できる。

○屋久島・口永良部島ユネスコエコパーク
 1.申請団体: 屋久島町
 2.申請の種別: 拡張登録申請
 3.審査結果: 平成27年のユネスコへの申請に向けて準備を進めることが適当である。
 4.選考理由: 新たに移行地域を設定することで「生物圏保存地域審査基準」に適合するものとなっている。また、各種保護制度に基づき、関係する行政機関が連携し、生態系や生物多様性を保全するための順応的管理が行われているとともに、豊富な自然資源が各種の学術調査のフィールドとして提供されている点は評価できる。

○祖母傾ユネスコエコパーク
 1.申請団体: 祖母傾ユネスコエコパーク推進協議会
 2.申請の種別: 新規登録申請
 3.審査結果: 平成27年のユネスコへの申請は見送ることが適当である。
 4.平成27年のユネスコへの申請は見送ることが適当であるとした理由:
 地域の貴重な自然や文化を生かしたユネスコエコパークとすることで、過疎化等の地域の問題を解決しようとする明確なコンセプトがあることは評価できるが、以下の理由により平成27年の申請は時期尚早である。

  • 核心地域の面積が、その設置目的を果たすために適度な広さを有しているとは言えず、十分な核心地域の面積を確保するために、範囲の拡大を検討する必要があること。
  • 一定の時間をかけて地域内へのユネスコエコパークの普及や浸透を図り、地域住民や関係団体の協働・参画体制を構築する必要があること。

    ※最終的なユネスコへの申請の可否については、平成27年のユネスコへの申請に向けて準備を進めることが適当であるとされた地域から提出される申請書に基づき、改めて審査の上決定する。

    ※「拡張登録」とは、1995(平成7)年にユネスコエコパークの機能として、「経済と社会の発展」が追加されたため、それ以前に登録されたユネスコエコパークについて、その機能を果たす「移行地域」を追加するもの。

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